「ノート e-POWER 4WD」発表!きめ細やかなコントロールで圧雪路・凍結路に強い4WDモデル

ノート e-POWER 4WD 発表会

ガソリンで発電しバッテリーに蓄電、その電力でモーターを動かすというe-POWERシステムを搭載した日産「ノート e-POWER」に4WDモデルが登場です。

ノート e-POWER 4WD」は特に雪上に強いということで、そのニーズの強い北海道札幌市のサッポロファクトリーで、2018年7月5日に新車発表会が実施されました。

発表会では「ノート e-POWER 4WD」のメリット、特に他の4WDシステムや既存の「ノート e-POWER」との性能比較など、どのあたりで「ノート e-POWER 4WD」が優れているのか、といった説明が行われました。

今回は日産がブロガー向けに実施したプレスツアーに参加しましたので、その様子をレポートします。

「ノート e-POWER 4WD」発表会の様子

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当日の発表会の様子はYouTubeで生中継されていました。アーカイブとして視聴することが可能ですので、興味のある人は当日のアーカイブからご覧ください。

それではぼくが撮影したイントロ部分の動画をご覧ください。

まず最初に星野専務が登壇し「ノート」を取り巻く状況や「ノート e-POWER 4WD」発売の理由などを語りました。

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「4WDだからこそ北海道で発表会をすることにした。ノートは2017年にはコンパクトカーでナンバーワン獲得。北海道東北では一番売れた登録車。特に北海道東北のお客様には特にお礼を。2018上半期登録者販売台数で全国1位のニュースが。48年ぶり」

「まず7割の方が選ぶe-POWERについて。リーフで培った技術。世界初のパワートレイン。日産の優れた電動技術から生まれた。アクセルひとふみで爽快な走りが実感できる。積雪地でナンバーワンの理由はアクセル一つで加速減速できるe-POWERドライブが安心感」

「さらにe-POWERに四駆が乗ったのがe-POWER 4WD。バッテリーで前輪後輪を駆動する。どんな路面でも安心して乗れる。坂道、圧雪などで安定した走りを実現。今年の冬はぜひノートe-POWER 4WDで安心快適の走りを」

「日本は電動化が始まっている。ノートe-POWERに乗っているお客様はアクセルを経験すると従来のクルマには戻らないと思って下さっている。自動車メーカーの中でいち早く投入した会社としてさらに取り組みを進めていきたい。ラインナップを拡充。期待を」

とにかく2017年に「ノート」がヒットしたということですね。購入した人の7割が「e-POWER」モデルを選ぶそうで、雪国でもぜひ「ノート」に乗って欲しいということから「ノート e-POWER 4WD」の開発へと繋がりました。

ぼく自身が冬の北海道で「ノート e-POWER」を運転したことがありますが、eペダルのアクセスコントロールは雪道でも運転しやすく感じました。

普通の雪道であればそれで問題ないのでしょうが、やはり圧雪路や凍結路、坂道になるとまた話も違ってきます。雪国でオールマイティに活躍するには、やはり4WDのパワーが必要なのです。

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続いて、車両開発責任者の渡辺氏が登壇しました。

「コンセプトは最も安心して使える四駆を目指した。従来のe-POWERをベースに後輪にモーターを設置。四輪全てをモーター駆動。もともと雪道に強かったのをさらに強化」

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「モーターアシスト4WDの特長。e-POWER四駆で強化したのはたまにある困るシーン。急坂、氷結路、深雪路。ここで力を発揮する」

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「e-POWERではアクセルから足を離すことが減る」

※eペダルではアクセルを緩めるとエンジンブレーキの約3倍の減速度がかかるため、ブレーキに足を移す回数が減ります。

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「アクセルペダルを踏むと立ち上がり、離すと安定した駆動力を伝える。ドライバーの意図通りの加速を伝える」

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「アクセルペダルを離すと従来のエンジンブレーキの3倍の減速度が発生する。ブレーキを踏む回数が減る。同時に充電も」

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「かなりシビアな急坂でも大丈夫」

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「氷結路、深雪路でも確実に前に進む」

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「なぜ優位性を保てるのか? リアのラゲッジフロア下に駆動用モーターを設置」

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「他の方式と比較するとe-POWER四駆はバッテリーがダイレクトにモーターに電力を供給。アクセルペダルを踏んだ瞬間に後輪に。大きなメリット。エンジン駆動のモーターアシストは発電する時間必要」

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「機械式は最初は二駆、前輪がスリップしてから後輪に駆動が伝わる。わずかな時間だが坂道の発進時などに違いが出てくる」

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「e-POWER四駆はずり下がりやふらつきがない。確実に発進できている」

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「もともとのe-POWERの優位性を4WDがさらに強化した。これまでの技術を最大限に。積雪地域のお客様に納得いただけるはず。試乗で良さを体感してほしい」

バッテリーがモーターをダイレクトに動かすということで、他の方式と比較して瞬時に安定して動き出すことができること、四輪をモーターで緻密に制御するため、ふらつきなども抑えることができることが分かります。

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ステアリングの横に2WDと4WDを切り替えるスイッチがあるのですが、4WDにしても必ずしも四駆状態で走り続けるわけではないのだそうです。

発進時にアシストかけますが、空転の予兆がなければ2WDで走行するそうです。空転を検知すると(ミリセカンドの制御なので感覚的には空転の予兆があると)、随時後輪を駆動させるという細やかな制御が行われています。

これはジュークやエクストレイルの四駆の「AUTO」モードと同じことをするのですが、フル電動のため、よりきめ細やかな制御が行えるということです。

このおかげで走りが安定したり、2WDと4WDを細かく切り替えることにより燃費への影響を押さえられるといったメリットもあるとのことでした。

聞けば聞くほど「ノート e-POWER 4WD」の性能が素晴らしいのです。ガソリンエンジンではなくモーターということで、思いもよらない細やかな電子制御が行われているようですカッコイイ。

雪国に住んでいればもちろん4WDが良いでしょうし、ウインタースポーツが趣味の人も4WDがマストでしょうね。ぼくは雪国でもなければウインタースポーツも特にしないのですが、スマートな4WDシステムにとても惹かれるものを感じています。

スペシャルゲストは速水もこみち

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スペシャルゲストとしてタレントの速水もこみちさんが登壇し、星野専務とトークセションを行いました。

身長が高く、足も長く、そして圧倒的に顔が小さく、本当に同じ人類なのかと疑問を持つほどスタイリッシュでした。

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もこみち「ボディはスタイリッシュでありながらかわいさもある。乗ってみたところ186cmあるが快適だった」

星野「広さを売りにしている」

もこみち「後部席もリラックスして乗れると。ペダル一つで速度コントロール! 驚いた」

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星野「アクセルは人間工学的に人間の機能拡張の感覚にマッチするように制御されている」

もこみち「幅広い層の人たちが快適に楽しめるのでは。クルマで行動することが多い。食材を買いに行く。荷物もたくさん」

星野「タクシーにしたいという声も」

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もこみち「雪の北海道は運転したことはない。仕事では来ている。北海道の雪はキラキラ‥‥」

星野「キラキラだけじゃない。真っ白な世界になったりする。やっぱり四駆が付いていると頼もしい」

もこみち「北海道の雪道を走る企画で呼んでくれますか?(笑)」

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星野「前の車に追従する機能もある。安心安全で楽チン」

もこみち「運転する側とそうでない人をサポートしてくれる機能が増えると良い。エコなクルマも広まってほしい。

星野「まさに日産のインテリジェントモビリティ。交通事故で亡くなる方をゼロにしたい」

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身長186cmの速水もこみちさんが快適に乗れたというのは、かなり重要な情報ではないかと思います(助手席)。

「ノート」に乗ったことがある人なら分かると思いますが、外からの見た目と違って室内空間は広く快適、さらに荷室もかなりの積載量になっています。

写真で見る「ノート e-POWER 4WD」

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屋根部分、サイドミラー、そしていくつかの場所にアクセントとしてブラックが配置されたカラーリングがカッコいいです。

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ドアノブもブラック。

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サイドミラーもブラック。

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後輪のモーター。

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車種としては「ノート e-POWER MEDALIST FOUR ブラックアロー」となり、ボディカラーはガーネットレッドとスーパーブラックの2トーンです。

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外から見るとどこにこんなに広い荷室が隠れているのかと思いますが‥‥奥行きもあり、リュックタイプのカバンも縦置きして普通に入ります。

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荷室の床下にはバッテリーが配置されています。

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シートを前方に倒すと広い荷物空間を作ることができます。ほぼフラットになります。

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運転席と186cmの速水もこみちが座っても快適だったという助手席。

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後部座席。やはり外から見るとどこにそんなにスペースがあるのかと思うのですが、足元には余裕があります。

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後部座席でカップホルダーを兼ねた肘掛けを出したところ。

写真だと少し分かりにくいかもしれませんが、ドアが90度に近いくらいに開くので、これならチャイルドシートの設置も楽です。

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運転席に女性が乗っているところ。

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個人的に気に入ったのがイエローのモデル。

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ちょっとピカチュウにも見えませんか!?

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イエローにブラックのアクセントがカッコカワイイと思いました。

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4WD設定が増えたことで、雪の多い地域、北海道、東北、新潟、長野あたりでも売れるようになるのは間違いないでしょう。

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電子制御で運転がきめ細やかな運転がしやすいというのも、エンジンで発電し電気でモーターをコントロールしている「ノート e-POWER」の特長です。「ノート」を選ぶ大きな理由になります。

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我が家は子どもたちのサッカー送迎があり今はミニバンに乗っているのですが、いずれそういうものがなくなればコンパクトカーでも良いのかな、と思っています。

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もちろん広い室内空間は子育て世代にもぴったりですし、子供が独り立ちした家庭にも向いています。

eペダルのアクセスコントロールだけで加速・減速ができるのは、再び運転の楽しさを思い起こさせてくれるかもしれません。

さらに何に驚くかというと価格設定で「でも4WDはお高いんでしょう?」とならないんです。

コチラに一覧がありますが、単純に4WDということであれば価格は2,237,760円からとなります。

もちろんもう少しグレードを上げたいとかオプションをつけたいということもあるはずですが、価格帯としては250万円前後です。

コンパクトカーということで軽自動車を検討していた人も「あれ?」と思う価格ではないでしょうか。

コンパクトだけど広くて快適、ガソリン車だけど電気で走る4WD「ノート e-POWER 4WD」。もしも未来に乗りたいのであれば、選択肢はこっちです。

日産「ノート eパワー(NOTE e-POWER)」に試乗した 〜なに!?発電所を積んでるの!?という試乗記事も書いています。

>>日産 NOTE e-POWER 4WD 新登場

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