月額165円以下で維持するサブ回線をeSIMに設定しておくと心強いからオススメ

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2022年7月上旬にKDDI系の回線で大規模な通信障害が発生し、au、UQ mobile、povoなどで長時間に渡って通信できなくなるというトラブルがありました。

その時にeSIMを使い“2回線目”を設定しておくことの重要性・必要性も話題になりました。

eSIMというのは物理的なSIMカードではなく、データとして本体に書き込まれるSIMで、例えばiPhoneなら2018年9月以降に発売された「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」以降の機種が対応しています。

SIMカードを1回線目とし、eSIMを2回線目以降のサブ回線として設定することができます。メイン回線としている1回線目に何かあっても、サブ回線の2回線目でカバーすることができるというわけです。

人が集中する場所でも必要になるサブ回線

大規模障害が起きた時の備えとしてサブ回線を契約しておく必要性を身にしみて感じた人も少なくないでしょう。登山をしてトラブルに見舞われたときや、日常生活でも救急車を呼べないという事態も考えられます。

ただ、やはり大規模障害は滅多に起こらないものです。喉元を過ぎてしまうと、サブ回線のことを忘れてしまう人も多いでしょう。実はぼくもそうでした。

かねてよりメイン回線に「IIJmio(NTTドコモ)」のギガプランを契約し、最近になってサブ回線に「povo2.0(au)」を契約をしていたのですが、このサブ回線が早速、役立つ時がきたのです。

それは、パリ・サンジェルマンが浦和レッズと試合をした埼玉スタジアムでした。

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19時キックオフのスタジアムに到着したのは17時30分くらいでした。最終的に6万人以上の集客だったので、この時点でも相当な数のサポーターが詰めかけていたのでしょう。

「IIJmio(NTTドコモ)」はアンテナは立っているものの、ほぼデータ通信ができない状態でした。Twitterもテキストはかろうじて表示されるけれど、画像表示が追いつかない状態です。まともに使えません。

しかし、一緒に行った息子は普通にネットに繋がっていることに気づきます。息子ともども「IIJmio」のギガプランを使用しているのですが、息子の回線はauでなおかつ5Gで繋がっていたのです。

そこで、自分も「povo2.0」を契約していることを思い出しました。ただ、4Gが繋がりが悪く、5Gだから繋がっている可能性も考えられました。

そこで回線を切り替えてみると‥‥「povo2.0」の4Gでもサクサク繋がるではありませんか!

6万人いたら全てのキャリアがお手上げなのかと思っていたのですが、そういうわけではなかったということですね。

ちなみにスピードテストをしたところ「IIJmio」のドコモ回線がほぼ動かない状況でも「povo2.0」のau回線はこのくらいのスピードが出ていました。

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あの満員のスタジアムで!?

ちょっと衝撃的な数字が出ていました。現状では埼玉スタジアムではドコモ回線よりau回線のほうがオススメと言えるかもしれません。しかも「povo2.0」はチョッパヤです。

サブ回線どうする?

コロナ禍が明けると、再び人が多く集まるようなイベントも増えていくことが予想されます。スポーツ、フェス、コミケなどなど。また登山など逆に電波環境が良くないところも回線バックアップは大事です。

そういうところに繰り出す予定のある人は、サブ回線を契約しておくメリットもあるでしょう(LINEアウトで通話できる)。

もちろんメイン回線、サブ回線がともに混雑するような場所はあると思いますが、その場合は2回線ダメなら諦めもつくのではないかな、と思います。

ちなみに回線の切り替えをしたい場合は、iPhoneなら「設定」の「モバイル通信」の「モバイルデータ通信」から可能です。

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一方の繋がりが悪いと感じたら、自動で切り替わるのを待つよりここで切り替えてしまったほうが早いと思います。

さて、サブ回線は2回線目のバックアップとして契約するものなので、できるだけコストは抑えたいものです。月額コストを抑えつつ、eSIMとして設定することができる回線として「IIJmio」と「povo2.0」を紹介しておきます。

1. IIJmio eSIMサービス(ドコモ回線)

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「IIJmio eSIMサービス」は、IIJmioが提供するeSIMサービスです。回線にはNTTドコモのLTE/3G回線が使用されます。

必要な料金は次の通りです。

月額料金:165円(税抜150円)/月
追加データ量 1GB:330円(税抜300円)
追加データ量 2GB〜10GB:495円(税抜450円)

初期費用:3,300円(税抜3,000円)
SIMカード発行手数料:220円(税抜200円)

何もせずに回線を維持するだけなら月額165円です。

追加データ量の有効期限は購入した当月末日となり、残ったデータ量は翌月に繰り越せません。

契約方法その1

IIJmio公式サイトの「eSIM」から契約可能です。

契約方法その2

Amazonでエントリーパッケージを購入して契約することができます。ダウンロード版は350円、紙パッケージ版は380円です。初期費用3,300円(税込)が無料になります。

2. povo2.0(au回線)

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「povo2.0」はauが提供する格安料金のプランで、eSIMで契約することができます。追加データをトッピングとしてアプリから購入できるなど、使い勝手はとても良いです。

料金は次の通りです。

月額料金:0円/月
追加データ量 1GB:390円(7日間)
追加データ量 3GB:990円(30日間)
追加データ量 20GB:2,700円(30日間)
データ使い放題:330円(24時間)

1日だけ契約するなら、330円のデータ使い放題(24時間)があるのが嬉しいですね。また、最大150GBまで購入できるのでメイン回線としても十分に使えます。

注意点としては「povo2.0」は月額0円ですが、180日の間に一度ずつ有料トッピングを購入する必要があります。そのために330円の「データ使い放題(24時間)」をトッピングすると、実質月額55円となります。

契約方法その1

公式サイトから契約可能です。

契約時に紹介コード「 L4XGWXH7 」を入力すると「データ使い放題ボーナス(24時間)」などの特典があります。特典の詳細はコチラからご確認ください。

契約方法その2

Amazonでエントリーコードを購入して契約することができます。3GB版は990円、20GB版は2,700円です。少し試してみたいという人は3GBを購入すると良いでしょう。

サブ回線契約の注意点

注意点としては当然ですが、メイン回線とサブ回線では回線種別を分ける必要があります。ドコモ系の人はau系で、au系の人はドコモ系で、のように。

もう一つの注意点として「IIJmio eSIM」はデータ通信量が0GBのときは通信することができないので、混雑する場所に行く時はあらかじめ保険として1GBを購入しておいたほうが良い場合もあるかもしれません。

この点「povo2.0」はデータ通信量が0GBでも送受信最大128kbpsとなるので、アプリからトッピング購入するのはかろうじて可能かもしれません。自分で試したことがないので、あらかじめ購入しておくと間違いはないと思いますが。

ということで、大規模障害でなくとも安価に維持することができるので、サブ回線として2回線目を契約しておくと安心できるというお話でした。参考になれば幸いです!

「povo2.0」は実際の契約の流れなども記事に書いていますので、ぜひ参考にしてください。

「楽天モバイル」から「povo 2.0」に乗り換えてみた 〜アプリなら1時間かからずに契約できる

「IIJmio」と「povo2.0」でもう少し多めにスピードテストをしてみました。

万が一の“繋がらない”に備えるサブ回線でスピードテストをしてみた【povo2.0/IIJmio】

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コグレマサト
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