男子の夢の1位が「学者・博士」になったのは「仮面ライダービルド」の影響なのか?

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「大人になったらなりたいもの」男子1位は学者・博士 女子1位は食べ物屋さんという記事を書いたところ、男子1位の「学者・博士」は「仮面ライダービルド」の影響では、とTwitterで教えて頂きました。

さらに、男の子の将来の夢で15年ぶりに『学者・博士』がトップに!ノーベル賞効果か→「いや仮面ライダービルドのおかげだろ」というまとめもあり、なるほど、仮面ライダーの影響というのは子供には絶大だよな‥‥と思いつつ、本当にそうなのだろうか、と疑問に思う部分もあったので、少し調べてみました。

まず、アンケート調査が行われたタイミングと「仮面ライダービルド」の放送のタイミングです。アンケート調査結果に関してはココから詳しく読むことができます。

第一生命によるアンケートの調査時期は、2017年7~9月となっています。そして仮面ライダービルドの放送開始ですが、 2017年9月3日からなのです。確かに重なっているのですが、子供が「仮面ライダービルド」の主人公が天才物理学者だということを理解し、同じように学者になりたい‥‥と思うのに1ヶ月弱で十分なのか‥‥というのは感じました。実際に「仮面ライダービルド」を視聴していないので、ここははっきりとは分からない部分ではあるのですが。

続いて、どんな年代の子供が「学者・博士」にあこがれているか、という点です。これに関しても調査結果から分かります。

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これを見ると「小学校低学年」と「小学校高学年」で1位を獲得しています。「仮面ライダービルド」の視聴者層は恐らく未就学児、小学校低学年だと思われますが、まだ未就学児には「学者・博士」というのは理解できないかもしれません。

「小学校高学年」で「仮面ライダービルド」を見ている子もいると思いますが、多くの場合は小学校中学年になる頃には卒業しているのではないでしょうか(うちの2人の息子もそうでした)。また、「小学校高学年」の子が「仮面ライダービルドを見て物理学者に憧れた」というのも数としては多くはないと思うので、純粋に「学者・博士」になりたいのではないかと思われます。

それで面白いのですが、東日本・西日本で分けても違いがあるようなんですね。

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東日本には東京が含まれているからなんでしょうかね。

さて、主題である、男子の夢の1位が「学者・博士」になったのは「仮面ライダービルド」の影響なのか? ということなのですが、1位に「学者・博士」が入っているとインパクトがあるのですが、果たしてこれがいきなり2017年に発生した減少なのかどうか、という点も重要と思います。

この調査はこうして過去のデータも見られるのが面白いところでして。

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過去にも「学者・博士」「野球選手」「サッカー選手」の人気が拮抗していたこともあることが分かります。

さらに2004年からの順位も書き出してみますね。

2004年 3位
2005年 3位
2006年 3位
2007年 2位
2008年 3位
2009年 4位
2010年 3位
2011年 3位
2012年 2位
2013年 3位
2014年 4位
2015年 8位
2016年 2位
2017年 1位

むしろ人気上位の職業じゃないっすか!

「仮面ライダービルド」の影響がないとも言えなくはないですが、基本的には「学者・博士」は男子憧れの職業であることが分かります。運動が得意な子はサッカー選手や野球選手に憧れるというのは分かりやすい。では本や勉強が好きな子たちはどこを目指すのか。例えば昆虫博士になりたいとか、鉄道博士になりたいとか、そういう夢も全て「学者・博士」に入っているかのなぁ、と思ったりもしました。

「小学校高学年」の男子からも「学者・博士」は人気の高い職業でもあるので、やはり昨今の日本人のノーベル賞受賞というのは大きく影響している気がします。それって、例えば大リーグで活躍するとか、ワールドカップで優勝するような話でもありますよね。

個人的には2016年から2017年で「サッカー選手」になりたい男子が12.1%から6.7%と激減しているのが、何があったのか気になりますねぇ。ワールドカップ開催の前年だからかな? そう考えると、2018年には復活しそうな予感がしますね!

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コグレマサト
ブロガー/2004&2006アルファブロガー/第5回WebクリエーションアウォードWeb人賞/ブログ&ツイッター&LINE26冊執筆/HHKBエバンジェリスト/ScanSnapプレミアムアンバサダー/カナダアルバータ州ソーシャルメディア観光大使/カルガリー名誉市民/チェコ親善アンバサダー/おくなわ観光大使/オジ旅/かわるビジネスリュック/浦和レッズサポーター/著書多数