【PlutoSphere】PC不要!クラウドPCとQuest 2でPCVRする方法

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険しい道があると、自分から入っていってしまうような、正攻法ではなく遠回りが大好きです。

VRChatにはQuestで入るワールドと、PC+ヘッドマウントディスプレイで入るワールドと、2種類のワールドがあります。PCからQuest対応ワールドにはログインできますが、その逆はできません。

PCワールドは流麗だったり高機能だったり、スマホスペックのQuestワールドとは違う世界が広がっています。

今後はQuestユーザーが爆増するのは間違いないと思っているので、意識的にQuestでログインするVRChatの世界に留まっているのです。

が、むしろQuestからPCワールドにログインできたらそれはそれで面白い‥‥と思い、半年くらいかけていくつかの方法を試してきた当方M1 MacBook Airユーザーの記録です。

今回のメインは「PlutoSphere」というサービスを利用し、Quest 2からPCVRにログインする最も手軽な方法の解説です。

「Parallels Desktop」はデスクトップVRのみ可能

最初に試したのはMac用の仮想環境ソフト「Parallels Desktop」です。macOS上でWindowsを動作させることができますので、M1 MacBook Air上にARM版Windows 10の使用版をダウンロードしてVRChatを試してみました。

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「Parallels Desktop」にインストールしたWindowsのSteam上でVRChatは問題なく動作するので、デスクトップ版としてVRChatで遊ぶことは可能です。

しかし残念ながら、M1 MacBook AirのGPUが認識されないので、SteamVRが動作しないため、PCVRとしてはプレイできませんでした。

ここに関しては色々と調べたのですが、現時点では他にエミュレータを使用するとか、バイパスするとか、抜け道のようなものは見つけられませんでした。

「Google Cloud Platform」でPCVRは可能だが簡単ではない

次に試したのが「Google Cloud Platform」を使い、クラウドにゲーミングPC環境を構築し、VirtualDesktopアプリでクラウドとQuest 2を繋いでPCVRするという方法です。

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この方法には先人がおり、GCPにクラウドゲーミングPCを用意してQuest2 + VirtualDesktopでVRゲームを遊ぶ – TouTouTreeという記事が書かれています。

GoogleCloudPlatform(GCP)上のGoogle Compute Engine(GCE)でGPU付きのインスタンスを利用して、ゲーミングPCをクラウド上に用意します。そのクラウドゲーミングPCにQuest(1|2)向けに提供されているVirtualDesktopを利用してVRChatなどのVRゲームを遊んでみます。

初めて利用する人には300ドルのクレジットが貰えるという大盤振る舞い。それがなくても1時間150円くらいだそうです。

記事にはかなり事細かに解説があるので、多少の知識がある人であれば、それを読みながらセットアップできるのでは‥‥と思いますが、とはいえ簡単ではありません。

手順としては「Google Cloud Platform」にWindows OSのゲーミングPCをVMインスタンスとして構築し、そこにRemote Desktop(RDP)でMacから接続します。

その上で、NVIDIAドライバーやQculus、Steam、VRChat、VirtualDesktopなどのソフトウェアをインストールしていきます。このあたりはPCを購入しても同じような手順を踏むと思います。

初めてだったので、だいたい2時間くらいを費やして、ほぼセットアップも終わり‥‥というところで、クラウドにあるWindowsのセキュリティの設定を誤り、ログインできなくなってしまうというトラブルに遭遇。

気を取り直して改めて再セットアップをしよう‥‥と思っていたところで知ったのが「PlutoSphere」を利用する方法でした。

ちなみに、2回目なら慣れて「Google Cloud Platform」のセットアップも1時間強くらいで終えられるのでは、と思っています。これはまた改めて。

「PlutoSphere」でPCVRをセットアップする方法

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ということで、たどり着いたのが「PlutoSphere」というサービスを利用し、PCVRをQuest 2から利用するという方法です。

「PlutoSphere」の存在を知ったのは、こちらの動画でした。

「PlutoSphere」というのは、クラウドにあるゲーミングPC環境を、Quest/Quest 2から利用可能にするというサービスです。

「Google Cloud Platform」と似ているのですが、こちらはあらかじめSteamやSteamVRがインストールされており、VRChatをするための環境が整っているのが特徴です。

「PlutoSphere」利用の注意点

いくつか注意点があるとすると、一つはパソコンに「SideQuest」というソフトをインストールしておき、接続したQuest 2に「PlutoSphere」アプリをインストールする必要があるという点です。

「SideQuest」があるとQuest 2にアプリをインストールするだけでなく、中にある写真を取り出すこともできるので、あると便利なアプリではあります。

興味のある人は、これを機会にインストールしてみても良いでしょう(ただし自己責任で)。

SideQuest経由でAmazon Photosを「Oculus Quest 2」にインストールして撮影した写真/動画をPCやスマホと同期するためのメモ

はい、タイトルで言い切っている通りです。 「Oculus Quest 2」で撮影した写真/動画を手軽にMac(PC)に取り出せたらTwitterやFacebookでシェアするのも簡単なのにな‥‥と考えて検索したら、SideQuest経由でAmazon Pho…

あとはWifi 6(AX)または5GHz(AC)の高速なWiFiが必要で、ダウンロードスピードも50Mbpsが推奨されています。クラウドにあるPCの画面をストリーミングで表示するため、それなりのスピードが必要になります。

また、利用は有料です。1分あたり150円程度の利用料がかかります(事前にトークンを購入する必要がある)。

動画では無料トークンが貰えるとされているのですが、ぼくが試した時は無料トークンは休止していました(不正アカウントがあったらしい)。

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トークンはクレジットカードで購入できます。1時間で600トークンを使用します。とりあえず試すなら600トークンでも良いですが、トークンがなくなるとパタリと切れるので注意して下さい。

「PlutoSphere」利用の手順

やり方はほとんど動画で解説されているので改めて説明することもないのですが、手順をまとめておくとこんな内容になります。

1. 「PlutoSphere」のアカウントを取得しログインする

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2. 「SideQuest」で「PlutoSphere」アプリをQuest 2にインストールする(初回のみ)

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3. 「PlutoSphere」でクラウドPCを起動する

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あらかじめWindowsにSteamやSteamVRがインストールされた環境が起動するので、もろもろセットアップの手間がありません(ただし起動に10分前後かかる)。

4. SteamにログインしVRChatを起動する

もしSteamでVRChatをインストールしたことがある人なら、それもインストールされた状態でSteamが起動します。

(Steamを使うのが初めての場合はVRChatをインストールする)

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MacのウェブブラウザーからSteamにユーザー登録することもできるので、あらかじめ登録しておくと「PlutoSphere」からログインするときも簡単です。

余談です。Quest 2ユーザーはヘッドマウントディスプレイ内にVRChatなどのアプリをダウンロードしますが、PCVRを使っている人は違います。

PCにSteamというゲームプラットホームをインストールし、そこにVRChatをインストール、それをSteamVRを通してヘッドマウントディスプレイで見る‥‥という流れになっています。

PCとSteam、さらにはそこで動くVRChatをクラウドで担うのが「PlutoSphere」ということになります。

5. Quest 2で「PlutoSphere」アプリを起動して接続する

「PlutoSphere」で起動するクラウドのゲーミングPC環境に、Quest 2の「PlutoSphere」アプリから接続します。

このアプリからSteamVRにネット越しに接続し、クラウドPCの画面をストリーミング配信で受ける‥‥という仕組みです。

「PlutoSphere」使用感はどうか?

当初は2Dのデスクトップ画面しかQuest 2から確認できず、なかなかPCVRができずに手間取りました。

何度か試している中で、VR関係のアプリを全て終了し、先にSteamVRを起動するという方法を試したところ、いきなりQuest 2にVRChatの画面が表示されるようになって驚き&感動しました!

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画面をストリーミング配信しているため、どうしても動きがある時は解像度は低くモザイク状になり、流麗なPCVRを楽しめる感じではありませんが、音声や動きのタイムラグはほとんど感じませんでした。

時間帯は夕方に試し、回線速度は上下ともに50Mbps強くらいでした。回線の状況次第ですが、PCVRでコミュニケーションを楽しむという意味では十分に役立つような気がします。

ちなみに、22時過ぎに試した時は「PlutoSphere」のウェブサイトからクラウドPCを起動しても画面共有で表示することができませんでした。サーバー負荷が高かったのかもしれません。

また、起動したクラウドPCの状態は終了するとリセットされてしまうので、このあたりも保存されるようにならないと普段遣いは難しいかもしれません。

PCVRが可能なゲーミングPCを購入しようと思うと15万円は下りませんし、ハードウェアも古くなっていきます。利用頻度が高いのであれば購入する価値ありだと思うのですが、普段はQuest 2で十分という人にはハードル高めです。

たまにPCVRしたい、たまにPCのSteamを使いたいという人の選択肢として、クラウドのゲーミングPC環境が使える「PlutoSphere」はありだと思います。Quest 2でPCVRができるの最高!

まだ不安定なところもあるようで、繋がったり繋がらなかったりすると思いますが、いずれ安定することに期待したいところです。安定したらかなり面白いサービスだと思います。

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コグレマサト
ブロガー/2004&2006アルファブロガー/第5回WebクリエーションアウォードWeb人賞/ブログ&ツイッター&LINE26冊執筆/ScanSnapプレミアムアンバサダー/カナダアルバータ州ソーシャルメディア観光大使/カルガリー名誉市民/チェコ親善アンバサダー/おくなわ観光大使/オジ旅/かわるビジネスリュック/浦和レッズサポーター/著書多数