日本政府が160億円で購入することになった「馬毛島(まげしま)」とはどんな島か?

日本政府が160億円で購入することになった「馬毛島(まげしま)」とはどんな島か?

島を購入するというのはとてもロマンがあって、以前にも無人島は個人でも買える!安い島は三重県の丸島で2,200万円「アクアスタイルズ」という記事を書いたことがありました。

そして今回、桁違いの島購入金額のニュースがあって驚いたので、日本政府が160億円で購入することになったという「馬毛島(まげしま)」について調べてみました。そもそもどこにある島なの!?

「馬毛島」は鹿児島県にある

そもそものニュースは政府、馬毛島を約160億円で買収 米軍訓練を移転というものでした。

米軍空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の実施候補地の馬毛島(鹿児島県西之表市)について、政府と地権者側が29日、約160億円の売買契約を結んだことが、複数の政府関係者らへの取材で分かった。

空母の飛行甲板の代わりに、発着艦訓練を行う米軍空母艦載機離着陸訓練(FCLP)を実施するための候補地として「馬毛島」が選ばれたということです。ちなみに「まげじま」と読みます。

海上自衛隊・航空自衛隊の訓練も行い、南西方面での有事の際の拠点とすることも検討されています。

「馬毛島」の大部分を所有するのは東京の開発会社で「開発会社側は滑走路を整備したことなどを理由に数百億円規模を要求」し、160億円ということで折り合いがついたと伝えられています。

馬毛島 – Wikipediaによると、種子島の西方12kmの東シナ海上に位置している島で、周囲は16.5kmです。種子島からも近いです。もっと離れたところにある離島なのかと思っていました。

現在は無人島ですが、太平洋戦争後には入植が進み、小学校や中学校もありました。その後、レジャー施設としての開発、石油備蓄基地の候補地になるなどして、土地の買収が進みました。

Googleマップで見ると、島は十字に滑走路が作られています。島のサイズからすれば滑走路が不釣り合いなのですが、測量名目で樹木を伐採し整地していた‥‥ということになっているようです。

Wikipediaを読むと「日本版スペースシャトル (HOPE) の着陸場、使用済み核燃料中間貯蔵施設などを誘致するとの構想」があったり「普天間飛行場の移設候補地としても検討」されたり、様々に翻弄されてきた島なのかな‥‥という印象を持ちました。

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馬毛島をめぐっては、アメリカ側が、「硫黄島は本土から遠く、乗組員の安全確保が難しい」などとして、早期に訓練施設を整備するよう強く求めていました。