追い抜き“銀”3人娘の意外な所属先 ローカルCM出演もという記事より。
女子団体追い抜き決勝で、日本は0.02秒ドイツに届かず2位。わずか26.25センチと靴一足分の差で敗れたものの、日本のスピードスケート女子では史上初めて銀メダルを獲得した。
銀メダルを獲得した「スピードスケートの女子団体追い抜き」のように団体追い抜き競技を「パシュート」と呼ぶそうなのですが、出場したパシュート3人娘の所属先が、
快挙を成し遂げた田畑真紀(35)、穂積雅子(23)、小平奈緒(23)の所属先はかなり異色だ。
ということで、記事になっていました。
田畑と穂積はともに北海道出身だが、現在は富山市の地質調査会社「ダイチ」のスケート部員。同社は社員約40人、資本金3000万円の中小企業。
田畑真紀と穂積雅子が所属するのは社員数40人の中小企業ということで、厳しい経営環境の中、社長が自分の給与を削って二人を支えてきたそうです。
創部のきっかけも2000年の富山国体に向け「税金が投じられている公共工事を請け負っている分、県民に恩返ししたい」というものでした。それがメダルに繋がっているのですから、すごいですよね。
小平奈緒は長野県松本市の相沢病院の一般職員です。スポーツ障害予防治療センターでリハビリを受けたのが縁で、大学卒業後も進路が決まっていなかったところを採用されたのだとか。
もちろん「同病院は1500人の職員を抱えるが、スケート選手を受け入れるのも、五輪に出すのも初めて」だそうです。
小平は長期出張扱いで競技に専念させてもらう分、どこでも積極的に名刺を配って病院を宣伝し、ローカルCMにも出演している。
国の代表としてというより、彼女たちの気持ちは地元を代表して、という思いかもしれませんね。支えてくれる人たちがいなければ、競技に専念することができない訳ですからね。
それだけに、こういう記事を読むと複雑です。
バンクーバー五輪では、JOCの役員、メンバーが大挙して現地入りしている。予算は限られている。そのため、選手を手塩にかけて育てたコーチや、トレーナーがはじき出され、選手に快適な環境を提供できていない。お金の使い方が逆だろう。
彼女たちは誰に支えられているのか、と。