渡辺竜王がコンピューターと対局という記事より。
将棋界初の試み「プロ棋士対コンピューター将棋ソフト」が実現することになった。来年3月21日に渡辺明竜王(22)と将棋ソフト・ボナンザが公開対局を行うもので、平手1番勝負、ボナンザ先手、持ち時間は各2時間(切れたら1手1分)。
将棋界初の試み「プロ棋士対コンピューター将棋ソフト」が実現するというニュースです。
これは外野としては楽しいのですが、戦う棋士、将棋連盟としては心中穏やかじゃないというか、絶対に負けられない戦いがそこにはある、という感じでしょうね。
渡辺竜王は「負けるわけにはいかないし、負けるわけはない。本当はあんまりやりたくないんですがね」と話した。
分かります。相手が人間ではないにしろ、やはり竜王が負ける訳にはいきませんからね。
「ボナンザの現在の能力では、マスタークラスの方と長時間の持ち時間で将棋を楽しめるような状況にはならないと思う」と開発者も言っているように、ある程度の勝算はあるのでしょう。
「渡辺竜王VSボナンザ〜世界No・1コンピュータ将棋ソフトは竜王を超えられるか」は2007年3月21日に開催予定です。
ちなみに渡辺明竜王はこんな人です。あ、見たことある! 情熱大陸に出ていたんじゃないかな。
そして渡辺明ブログも書いています。新棋戦創設記者会見。というエントリーで、次のように書いていますね。
公式の場でプロと将棋ソフトが対戦するのは初めてのこと。ものすごいプレッシャーがかかる勝負なので出来ればやりたくありませんが、引き受けることにしました。近くなったらしっかりと対策を練って臨みたいと思っています。
やっぱりプレッシャーなのですね。頑張れ、渡辺明竜王!
ボナンザに関してはBonanza – Wikipediaが詳しいです。Windows用のフリーウェアなのですね。
コンピュータ将棋ではなく、コンピュータチェスの論文をベースとして、インターネット上で入手できた6万局に及ぶ棋譜データを元に、評価関数を自動生成するという手法によって指し手を決定していく。チェスがベースであるため、終盤の詰将棋のルーチンも搭載されていない。
逆に、こういったあたりが怖いのかもしれません。

