大阪でマンション「民泊」に差し止め

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「民泊」の楽しさ、重要性も分かりますが、マンションであるならば、住民の理解が得られてから、ということになるのでしょうね。マンション「民泊」差し止め、大阪地裁が初判断という記事がありました。

マンションの部屋に旅行者を宿泊させる「民泊」の是非が争われた仮処分裁判で、大阪地裁が、マンション管理組合の主張を受け入れる形で部屋の区分所有者に差し止めを命じる決定を出したことがわかった。

大阪市内の100戸超の分譲マンションで、2015年3月ごろから特定の2部屋に出入りする外国人が急増したのだそうです。周辺の住民も不安に思ったのでしょうね、管理組合が仮処分を申し立てたということです。

そして、司法判断としては初となる「民泊」が禁じられることになりました。

区分所有法には、全体の利益に反する行為を禁じる規定がある。またこのマンションの管理規約には「専ら住居として利用する」との条項があった。

「専ら住居として利用する」という条項がポイントでしょうか。分譲マンションですから共有部分もありますし、不特定多数が中に入れる状態というのは好ましくないと思う人の方が多いと思います。

民泊の不都合な真実。フランス宿泊業界関係者が緊急来日で悲痛な訴えという記事もありました。民泊は良いことばかりではないことが語られています。

・フランスでは1日に1軒のホテルが廃業か倒産に追い込まれている

・アパートなどの所有者がより利益の上がる民泊営業に物件を回したため、パリ市内の家賃相場は数年で急上昇

・民泊が死亡事故・性的暴行・盗難・火災・売春の温床に

一つには匿名性が高いことが理由として挙げられています。民泊というと「Airbnb」ですが、日本では中国系のサイトも勢力を伸ばしているようです。

誰もが「民泊」させることができるようままに野放しになってしまうと、さらに日本でもフランスのような深刻な問題が生じる可能性はあります。個人的にはマンションでも戸建てでも、周辺住民の理解が得られないような場所では民泊はすべきではないと思いますが。