Facebookに買収された「WhatsApp」どういう会社なのか?

2014 02 21 0858

Facebookによる買収により、日本でもその名前を知ったという人が少なくないであろう「WhatsApp」ですが、どういう会社なのでしょうか? 4億5000万ユーザーWhatsAppのエンジニアはたったの32人 「広告なし、ゲームはやらない」貫くとう記事がありました。

「450, 32, 1 and 0」。買収発表を受け、WhatsAppに投資していた著名ベンチャーキャピタルSequoia Capitalのジム・ゲッツ氏がWhatsAppの強さを4つの数字を挙げて説明している。

日本で最も使われているメッセンジャーアプリ「LINE」と同様のアプリですが、スタンプがない、ゲームがない、1年目は無料だが2年目から0.99ドルの有料、といった違いがあります。そんな世界最大のメッセンジャーサービスのキーワードは「450, 32, 1 and 0」だそうです。

450:月間アクティブユーザが4億5,000万人

32:エンジニアが32人

1:2年目以降は年額0.99ドル

0:マーケティング活動にお金を使わない

世界最大のメッセンジャーサービスを少人数で運営し、気に入ってくれた人からは確実に課金がされるというビジネスモデルです。余計なギミックは取り入れずに、シンプルにメッセージのやり取りのみ、つまり携帯電話のSMSをリプレースするようなサービスになっています。しかも、ユーザ拡大はクチコミで。

果たして「WhatsApp」を160億ドル(約1.6兆円)で買収する価値はあったのでしょうか。FacebookのWhatsApp買収を数字で見る–160億ドルはお買い得?という記事がありました。

「WhatsAppは広く利用されているアプリの中で唯一、Facebook以上にユーザーが熱心で、毎日利用するユーザーの割合が多いアプリだ」

Facebook CEOのMark Zuckerbergはこのように述べたそうです。時価総額が200億ドルのTwitterよりも短期間で成長しているサービスが160億ドル、という説明だと安く感じるかもしれません。

FacebookがWhatsAppに190億ドル注ぎ込んだ理由:ヨーロッパと発展途上市場参入のためによると、Facebookメッセンジャーは北米では強いものの、世界的には出遅れていた、そのための買収であった、と説明されています。

また「WhatsApp」創業者であるBrian Actonは、Yahoo!で技術者を務めた後にFacebookの面接に落ちていたのだそうです。Twitterの面接も。それで起業した「WhatsApp」が、Facebookに買収されることになりました。Brian Actonの究極のサプライズ人生という記事になっていました。

世界的には「WhatsApp」はさらに伸びていくのだと思いますが、日本国内では「LINE」の一人勝ちの状況はどうなるのでしょうか。また、今後の「LINE」の海外進出は。

WhatsApp Messenger App
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
価格: 無料

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大きな賭けに出るFacebook WhatsAppは「高い買い物」か (1/2) – ITmedia ニュース

今回の買収により、Facebookは新たなユーザー層にリーチを広げられる。メインストリームのソーシャルネットワークは利用せず、WhatsAppなどのサービスを好む10代の若者もその一部だ。プライベートメッセージングの人気拡大とともに、こうしたFacebookの競合サービスは急速にユーザー数を伸ばしている。

FacebookのWhatsApp買収、最大の勝者はSequoia。持ち分の価値は30億ドルに | TechCrunch Japan

WhatsAppが公表している資金調達は、Sequoiaがリードした800万ドルのシリーズAのみだが、同社はその後2度の調達を行っており、未報告の5000万ドルシリーズCラウンドもその一つだ。Sequoiaは両方の追加調達をリードし、数年に渡ってWhatsAppに計約6000万ドルを投資した。

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コグレマサト
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