3日で開発された「ニコニコ動画」の舞台裏

開発者が語る「3日で作ったニコニコ動画」—ドワンゴ 戀塚昭彦氏という記事より。

今回講演を行った戀塚氏は,YouTubeの動画を使っていた初期のニコニコ動画を,事実上1人で作り上げたという人物だ。

事実上、一人で「ニコニコ動画」を、しかも3日で作り上げたというドワンゴ戀塚昭彦氏の講演内容がまとめられています。

最初にUEI(UBIQUITOUS ENTERTAINMENT)が開発したシステムがあり、そういうのを作りたいと会長から持ちかけられたことから、開発が始まったそうです。

しかも「締め切りは設けない。ありえない速さで開発することを求めている。来週には動いているよね?」と言われ、翌週の水曜日には出来上がっていたそうです。恐るべし。

見れられたシステムから「祭りの時間(盛り上がっている時間)に居合わせなくても参加できると思ったので,すぐにやろうと思った」のが動機だったとか。

そしてなぜこのようにスピーディーな開発ができたかというと、あるプロジェクトに携わり、Flashを隅々まで理解していたこと、明確なシステムデザインがイメージされていたことが挙げられています。

技術と固たるイメージがあり、そこに突き進んでいったという感じなのですね。

しかも、

「ユーザー・インターフェース(UI)や機能について,多くのアイデアを実際に試して(コーディングして)からボツにした」

とか、

川上に『こんなのがほしい』と言われたら,数分後には使えるようにしたほどだ

とか、とにかくスピーディーに開発してしまう方のようです。ものすごい裏側です。

さらに、正式名称は「ドワンゴビデオ」となる予定で、「ニコニコ動画」は仮だったのだそうです。

仮の名称を正式名称にしたのも良かったですし、やはり「ニコニコ動画」というネーミングがもっている力も大きかったのではないでしょうか。「2ちゃんねるから人を集めたい」という目的の達成にも寄与した気がします。