気温を記憶して開花時期を調整する遺伝子の働きが解明される

気温を「記憶」季節見極めて開花 遺伝子の働き解明という記事より。

春に白く可憐(かれん)な花を咲かせるハクサンハタザオは、6週間分の気温を「記憶」して開花時期を調整していることが、京都大学生態学研究センターの工藤洋教授らの研究でわかった。

ハクサンハタザオという草花が、6週間分の気温を記憶し、開花時期を調整していることが明らかになったというニュースです。

工藤教授らは、アブラナ科でシロイヌナズナの仲間のハクサンハタザオで働く遺伝子AhgFLCに注目した。この遺伝子は開花を抑える働きがあり、それが最大時の1千分の1程度まで落ちると、開花を抑えていた仕組みが解除され、開花にいたる。

遺伝子の働きを2年に渡って測定したもので、気温と遺伝子の働きの関係を統計的に解析したところ、6週間分の気温を反映させた時の値と相関が高いことが分かったということです。

実は、桜でも同様の現象が確認されているのですよね。ある時点からの気温の累計が600度になると開花する、という話があるのです。

2月1日からの最高気温の累計が600度に達すると桜が開花する?というエントリーをご覧ください。

こうしてみると桜にも同様の遺伝子があり、気温を記憶して開花を調整している、と言えるかもしれませんね。