「MacBook Air」に謝罪、正直すまんかった

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初代「MacBook Air」の熱問題がひどくトラウマになり、とてもじゃないけど新しい「MacBook Air」のファーストロットを購入するのは恐ろしいと思っていたのですが、かなり評判が良いみたいですね。

とりあえず「買いません」宣言をするために、次のような記事を書いていました。

新しい「MacBook Air」の購入を見送る3つの理由
「MacBook Air」関連記事&動画&レビューなど

とりあえず、個人的に気になっていたのは次のようなことです。

(1)CPUのクロック数が2.xGHz程度になって欲しい
(2)バッテリの持ち時間が10時間になって欲しい
(3)11インチモデルでもSSDを256GB搭載したい

この内、発売後のさまざまなレビューを読んでいると(1)はどうも問題が無さそうなことが分かってきました。

HDDではなくSSDになっていることで、書き込み・読み込みのスピードが著しく改善し、CPUのクロック数が1.4GHzでも普段使いには十分に実用に耐えるスピードが出ているようです。

例えば、このような記事です。

404 Blog Not Found:そろそろ MacBook Air (3,1) についてレポートしておくか

これくらい速いと、swapが無問題化する。衝動買いした際に一番気になったのはRAMが2GBしかなく、4GBモデルはBTOするしかないことだったのだが、これなら「一番いいのを頼む」しなくても充分実用に耐える。これを書いている現在も400MBほどswap outしていて、HDDなら「もうやってられん」状態になるはずなのだが、新Airではいつswap outしたか、Activity Monitorを観察していない限りわからない。

「CPUだけ見るとこれは今まで私が使って来た中で最も非力な Intel Mac なのだが、それでも720pぐらいまでの動画はフレーム落ちなしで視聴することができる」とも。

新型MacBook AirのSSDのベンチマークが凄い | 製品/プロダクト | 20歳からのキャリア考

新しいMacBook Airでは、SSDは基盤直付けのフラッシュストレージとなりました。これによって、今までのSSDドライブとは全く別物になっていると言っても過言ではないようです。

MacBook Proとのベンチマークの比較。もちろんCPUでは劣るものの、Diskの値がすごい、と。

新型MacBook Airは従来のハードウェアの常識を覆した!店頭レビュー – Drift Diary XIII

前置きが長くなりましたが、AppleStoreについて2GBのMacBook Air 11inchを見つけるなりSafariで新規ウインドウを70枚程開いたのがこの状態。初期ページがAppleのサイトになってたので、そのページが70枚程開かれて行くんですが確かに速い。70枚のAppleサイトを難なく開いて行くじゃないですか。

ブログを書くために大量のタブを開いていることがあるので、そこに問題がないと分かるだけでも収穫です。スワップが優秀なので、RAMとSSDがシームレスに繋がっている感じで、むしろRAMは4GBでなく2GBでも良いようですね?

仕事場などではCinema Displayに接続して使用することを想定しているのですが「自宅の24inchのシネマディスプレイに接続してもパフォーマンスは全く問題なし。メモリ2Gでも全然イケます!」という記事も。

(3)として「SSDを256GB搭載したい」としたのですが、これについても「Appleはクラウドを推進しようとしている」ということで、もしかすると128GBでも、さらに進めば64GBでもいいのかもしれません。

例えば、最も容量を消費している部類のものとして、iTunesの楽曲があるのですね。いずれは予定されていますが、これがクラウドに置けるようになれば、かなりディスクの消費も減ります。

とはいえ、すぐに全てのデータをクラウドに置くのも難しいので、過渡期にある今は、スペック的には11インチモデルの1.4GHz/2GB/128GBあたりが理想的でしょうか。

とはいえ、

F’s Garage:今回のMacBook Airは買いだ。

自分がMacBook Airを買うのであれば、11インチ + 1.6GHz + 4GB + 128GB SSD に興味がある。1.4GHzと1.6GHzとでは消費電力が変わらないようなので、それなら少しでもスピードの早い方が良いだろう。

という人もいるので、このあたりは個人の判断です。ちなみに、ぼくは初代「MacBook Air」を1.6GHzから1GHz程度にクロックダウンして使用していました。

参考までに11インチモデルの1.4GHzと1.6GHzでは、価格差は9,765円です。なるべくスペックは低めにして、どこまで使えるか楽しむという、ちょっとヘンタイ的な楽しみ方もある訳ですが。

こうなってくると、唯一気になるのはバッテリの持ちということになります。(2)で「バッテリの持ち時間が10時間になって欲しい」としましたが、実働で5時間使えれば、ぼくの使い方では合格です。

公称5時間稼働。QuickTimeを再生し続けて3時間33分という記事もありましたが、輝度調整するなどして普通に使っていると4〜5時間の間くらいはいけるのでしょうかね。

充電時間に関する記事もありました。

ringo-sanco MacBook Air (11-inch, Late 2010): フル充電には約2.5時間を要する

「MacBook Air (11-inch, Late 2010)」の充電時間について調べてみました。MacBook Airのバッテリーが0%になるまで放電し、電源をオフにした状態で充電を開始した結果、約2時間30分でフル充電に至りました。

ということで、フル充電には2時間半を要するようです。

こうしてみると、クロック数の低いCore 2 Duoなど枯れたシステムのような感じでいて、高速なSSDを採用して新しいパッケージにしてしまうというのが、なんともAppleらしいですね。

MacBook Air」そこに気付けずに、正直すまんかった。

徐々にではありますが、自分で自分の外堀を埋めている感が強くなってきましたが。ザックザックザック。

追記:「MacBook Air」11インチモデル触らせて貰った → 冷静な反応を見せるを書きました。

追記:「MacBook Air」アップルストアでのお薦めも2GBを書きました。

■関連記事

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旧型から新型へ、MacBook Airについての考察。 « The Art of Marr’s Blog

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