日本流プレゼンテーションのあり方というエントリーより。
プレゼンテーションの様子を観察していると、手元に資料としてあるものよりも、「これはお手元の資料にはありませんが」という画面ほど食いつきがいいのは事実だ。だったら最初から全開で食いついて貰うために、プリントアウトを配布しない、というのも一つの手ではないか。
確かにプレゼンテーションの資料をそのまま印刷したものを配布しておくと、聴衆の目は手元資料に行きがちです。
コデラさんの言うように「どうしても自分がこれからしゃべる内容が先に読まれてしまうという感性にはどうしても馴染めない」というのは同感です。
コデラさんが、
もちろんあとで記事にしたりするときに困るから、プリントアウトはあとで配布、というスタイルでも、十分実用になるのではないかと思うのだが、どうかなぁ。
と書かれているので、ぼくの場合も書いておきたいと思います。
ぼくも今年の前半はセミナーでプレゼンテーションする機会がけっこうありました。
PowerBookないしはMacBookとKeynoteという組み合わせでプレゼンするのが常だったのですが、そこで重宝したのが「もんたメソッド」です。
「もんたメソッド」の“もんた”は“みのもんた”の“もんた”です。
お昼の番組を想像してもらうと分かりやすいと思うのですが、番組内で使われるフリップに目隠しがついていて、話しながら外すというアレがありますよね。あれをプレゼンで活用したのが「もんたメソッド」です。
考案者はbricklife.weblog.*のooba氏で、「Blog Hackers Conference 2005」で見て度肝を抜かれたのを覚えています。
「もんたメソッド」は○○なプレゼン手法だ (説明ムービーなど)では「もんたメソッド」の解説とデモムービーもあるので、興味のある人はぜひこちらをご覧ください。
「午後は○○おもいッきりテレビ」でみのもんたが行うように、文章の一部分を隠しながらプレゼンテーションを行う。観客にネタを振ることもできるし、笑いもとる事が可能だ。
と説明されています。そう、観客とコミュニケーションできるのも良い点です。そしてKeynoteだと、この「もんたメソッド」が簡単に作れるのでラクチンです。
ということで、ぼくはこの「もんたメソッド」で一部分(肝の部分)が隠れた資料を配布していました。
プレゼンが見えにくい人のためには手元資料が有効ですし、かといって手元ばかりではなく前も見て欲しいので、肝心なところはスミで黒くなっている訳です。それで話をしながらピラッピラッとめくっていくと、聞いている人も熱心にメモをしてくれるという訳です。
何度かセミナーで講師をさせて頂いた経験からすると、なかなか良い方法だったかな、と思います。いかがでしょうか、コデラさん?