Greeを作る会社員

「それでいい、楽しいから」――7万人の町「GREE」を一人で作ってる会社員という記事がありました。

7万人超のコミュニティサイト。企業が維持するのも大変な規模だが、開発やサポートは田中さん一人だ。田中さんはある大手IT関連企業の社員。といってもGREEは仕事とは無関係。作業は終業後や休みの日などに行う。サーバ費用などはすべて自己負担だ。

これは言わずとしれた、Greeを一人でコツコツと開発している“よっしー”こと田中良和氏のインタビュー記事です。Gree開発の背景なども語られていて、なかなか興味深い記事です。記事の最後に登場する田中氏の笑顔が素敵ですね。

アドレス帳や携帯に頼らなくても、友人の情報をまとめて管理したり、友人をより深く知り、コミュニケーションを円滑にするためのツールを作れないだろうか。こんな着想がGREEの出発点だった。

先週、mixiのユーザ数が5万人突破したというニュースをお伝えしたばかりですが、Greeはさらにその先に行っていましたね。この数字が10万人の大台に乗ると、また違ったインパクトを持ちそうです。記事では「町」と表現されていますが、それ以上の存在になり得そう。

友人の紹介がないと利用できなくしたのは、GREEを、バーチャルな世界で知らない人と出会うためではなく、現実社会の友人との交流を深めるツールにしたかったから。「現実社会で人と知り合うときは、知り合いづてで紹介を受けることがほとんど。それと同じ仕組みを目指した」。

この辺は、ぼくが勝手に思うにmixiとは違う方向性を良く表している部分だと思います。mixiはより、バーチャル志向が強いのではないかと。

「ネットは確かに、世界中の知らない人と出会えるツールかもしれない。でも、普段チャットやメールしてる相手の99%は、毎日会ってる友人だから」

この辺が、Greeを使うかmixiを使うかの分かれ目のような気がするんですね。普段はなかなか会社のスタッフ以外に会うことがないので、そういう意味で言えば普段会えない人と繋がるツールなのかもしれない。

ネットで個人情報を公開することにはリスクがあるし、怖いイメージもつきまとう。「でも、それで人が死んだりとか、破産したりとか、そんなクリティカルなことには多分ならない。むしろ、昔の知り合いに再会できたり、意外な人間関係が築けたりするメリットの方が大きい」。

これは同感です。以前はハンドルネームを名乗っていましたが、ブログを始めてから本名にしています。ただ、今のところ本名にしているメリットというのは、残念ながら享受したことないのですね。偶然、昔の友人にSNSでばったりとか、全くないんです。残念だ。

現実社会の対局にあるかのように語られてきたネット社会を、現実社会と同じ土俵に引っ張ってこようとするGREE。

久しぶりにGreeをいじったら「グリーへの最新オンライン状況」というのが見られるようになりましたね。mixiの足あととは違って、アドレス帳にいる人が最後にログインした時間に加えて、ONLINEかどうかまで見られます。これ、意外に面白い。アキラがオンラインなの丸わかりなんだもの(笑)