炭水化物抜きの糖質制限ダイエットで寝たきりになる!?体重だけでなく筋力も落ちる

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食事から炭水化物を抜く、いわゆる糖質制限ダイエットですが、けっこう長いブームになっています。食事制限だけで痩せられるという手軽さもあって、取り入れている人も増えているようです。が、手軽に痩せられる反面、気をつけるべきこともあるようです。専門家が警告 大ブームの「食事は炭水化物抜き」が一番危ない 糖質制限ダイエットで「寝たきり」が続出中!という記事になっていました。

もともとは糖尿病や重度の肥満患者に対する食事療法として考案されたものだが、いまや「手軽に痩せられるダイエット法」として、老若男女を問わず人気を集めている。人気の秘密は、糖質さえ制限していれば、あとは肉でもアルコールでも摂取OKという取り組みやすさと、目に見えて現れる効果にある。

どういったメカニズムかというと、体内で中性脂肪に変わる炭水化物の糖分を制限する、というものです。

しかし、人間のエネルギー源として炭水化物は必要なものなので、足りなくなると、

・糖質を制限すると肝臓がアミノ酸を糖に作り変える

・糖エネルギーが不足すると筋肉を分解してアミノ酸にする

といったことが起こり、結果的に筋力まで落ちてしまうことがあるのだとか。さらに骨粗しょう症になる危険も。

今回の記事では主に高齢者のケースが取り上げられており「65歳以上の高齢者は安易に手を出すべきではない」という指摘がされているのですが、若い人も長期間に渡って糖質制限ダイエットをするのは身体に良くないかもしれませんね。

さらに、こんなリスクも。

一般的に、糖質制限をするとカロリーを補うために脂質やタンパク質を大量に摂るようになります。すると、血管に悪玉コレステロールが溜まっていく。その結果、血管が傷んだり老化が進んだりして、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性がどんどん高まっていくんです。

30歳台で糖質制限ダイエットをした医師が「脳梗塞の前の段階、一過性脳虚血発作の症状」が出たというケースも紹介されています。

ダイエットには適度な運動と適切な食事が最高! と、こういう記事を読むたびに思うのですが、それが難しいので、こうした手軽なダイエット方法が流行るのですよね。よく分かります。ただ、痩身と引き換えに健康を害してしまっては、元も子もないですので、気をつけたいところです。

ネタフルでは、炭水化物抜きダイエットをしていると体臭が腐ったバナナの匂いになる!?という記事も書いています。糖質制限ダイエットだけだと「脂肪は落ちた体重の1/3程度しか減りません。あとは筋肉や水分、骨などが減っている」という話も。