
「焼き牛丼」で牛丼業界の話題を席巻した三光マーケティングフーズの「東京チカラめし」でしたが、ここにきて業績低迷が伝えられています。
東京チカラめしへの逆風 出店ペース鈍化、大幅減益…御三家の包囲網でブームに陰り?という記事になっていました。
牛丼と言えば牛肉を鍋で煮る牛丼が常識の牛丼市場で、牛肉をオーブンで焼く「焼き牛丼」で差別化を図ったのが特徴。タレで味付けした焼き肉を丼めしに盛ったボリューム感が、ガッツリ食べたい学生や若いサラリーマンに受け、瞬く間に人気牛丼チェーンになった。
当初は目新しさのあった「焼き牛丼」から、いわゆる普通の「煮る牛丼」に回帰している‥‥なんてことはあるのでしょうか。
あれだけ話題になったのですが、ウェブサイトを見てもトップに出てくるのは麻婆豆腐ですしね。
「東京チカラめし」の出店ペースは落ち、2013年6月1日現在の店舗数は132店だそうです。2014年中の500店は難しそうです。
記事では「東京チカラめし」の不振を「すき家、吉野家、松屋の牛丼3強(牛丼御三家)が揃って”チカラめし潰し”にかかってきた」と分析しています。
まず、松屋が12年8月に「焼き牛めし」(380円)を発売、次いで吉野家が同年9月に「牛焼肉丼」(480円)を発売、最後にすき家が同年10月に「豚かばやき丼」(630円)発売というかたちで、御三家の「焼き肉丼」が揃い踏みした。
“牛丼御三家”も「焼肉丼」を出した訳ですが、ここは値段の底上げという狙いがあったのだそうです。これで「東京チカラめし」の行く手も阻まれ、今度は「煮る牛丼」に参入することに。
とはいえ、同じ土俵で勝負して”牛丼御三家”に勝ち目はあるのでしょうか。どうでしょうか。
ネタフルでは次のような記事を書いていました。
▼東京チカラめし社長「牛丼は30年間も寡占状態だったからこそ競争の余地あると思った」
▼牛丼「もう値下げだけでは客は動かない」→ 「東京チカラめし」急速に伸びる
▼「東京チカラめし」の三光マーケティングフーズ、純利益96%減
ほんの半年までは牛丼業界を席巻する時代の寵児的なポジションだったのに、ガラリと変わってしまうものなのですね。