ビル・ゲイツ氏引退、慈善家へという記事より。
米Microsoftのビル・ゲイツ氏(50)が、2008年7月で同社の第一線から退く。Microsoftが6月15日発表した。引退後も会長職にはとどまり、主要開発プロジェクトの顧問を務める。
なんと、Microsoftのビル・ゲイツ氏が引退を表明しました。
折しもAppleのiPodによる台頭、インターネットではGoogleによる台頭があり、いずれも遅れをとっていた感のあるMicrosoftを引っ張ってきたビル・ゲイツ氏が引退するというのは、感慨深いものがあります。Jobsよりも先にステージから降りるということですからね。
なんというか、キレイな引き際という感じもしますし、時代の移り変わりというか、主役は変わりつつあるのかな、という気もしてしまいました。
今後、ゲイツ氏の重要な職務であるチーフソフトウェアアーキテクトに関しては、CTOのレイ・オジー氏が直ちに引き継ぐということです。ちなみに、ビル・ゲイツ氏もレイ・オジー氏も50歳です。
ゲイツ氏は第一線を退いた後、世界の医療/教育問題の改善を目指す慈善団体Bill & Melinda Gates Foundationのために費やす時間を増やす意向だという。
今後は慈善活動に時間を費やすというビル・ゲイツ氏です。
ビル・ゲイツ氏、Microsoft経営の一線から引退〜2008年7月より非常勤の会長にという記事によれば、
ゲイツ氏は’75年にポール・アレン氏とMicrosoftを設立。’86年に会長兼CEO(Chief Executive Officer)に就任。2000年にCEO職をスティーブ・バルマー氏に移管させた後も、ソフトウェア開発の最高責任者として指揮を執っていた。
ということで、既にCEO職は譲っていたのですよね。今回の引退のための布石だったのでしょう。
AppleもいずれはJobsが引退する時は来るはず。その時に、果たしてAppleは輝きを失うことはないのか? Macユーザであれば誰もが気になるところだと思います。
そしてMicrosoftにおいてはカリスマ的だったビル・ゲイツ氏が前線から去ることで、Microsoftがどのように変化するかに注目したいと思います。
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Ozzie氏は1980年代初頭に世界初の表計算ソフト「VisiCalc」の開発に関わり,1983年に米Lotus Developmentに入社した。1984年に米Iris Associatesを興し,「Lotus Notes」を開発。1997年に米Groove Networksを設立したが,Microsoft社がこれを2005年4月に買収した際に,CTOとしてMicrosoft社に加わった。