SKypeユーザは買収に「ノー」

Skypeユーザーの大半が買収に「ノー」という記事がありました。

eBayによるSkype買収は、Skypeの投資家にとって最高で41億ドルの価値になるかもしれない。しかし、熱心なSkype支持者の意見はさまざまだ。

Yahoo! によるFlickrの買収、eBayによるSkypeの買収。どちらも熱狂的なファンに支えられて成長してきたサービスですが、最終的には大手企業の買収されるようになりましたが、果たして熱狂的なファンはどのように受け止めているのか?

Flickrアカウント、Yahoo IDとの統合にユーザが反発でお伝えしましたが、一部のFlickrユーザはYahoo! を離れる運動をしています。

SKypeに関しても「eBayへの身売りは、Skypeの急成長に貢献したユーザーの熱意が終わる前兆かもしれない」と記事にある通り、Skypeのフォーラムで投票が行われているのですが、2005年9月17日9時40分時点では、「Is the eBay acuqisition of skype a good thing?(eBayによるSkypeの買収は良いことだと思いますか?)」に対して、

・Yes 70%
・No 22%
・気にしない 6%

ということで、圧倒的に大多数の「ノー」がつきつけられるという結果になっています。

利用者の懸念としては、

・わたしの見解では、eBayによる買収は、もしかしたら無料Skypeサービスの終わりを意味しているのかもしれない。
・(Skypeで)タリバンがらみのジョークを言ったら、テロ対策法違反で捜査官が家にやってくる——そうなるまでにどれくらいかかるだろうか?

などがあるようです。

SkypeにしろFlickrにしろ、会社の規模が小さいが故のフットワークの軽さに魅力があったんだと思うんですね。会社自体が魅力的だった。それが大企業の一部となることで、果たしてその魅力は保たれるのか? その辺りを懸念しているユーザが多いのではないでしょうか。

折しもTime WarnerがAOLの売却をMicrosoftに打診しているというニュースを目にしました。かつてはAOLにより買収されたTime Warnerでしたが、今ではAOLがお荷物です。個性的な企業と企業が、うまく融合できなかった時の末路かもしれません。

米eBayによるSkypeの買収はオークションをどのように変革するのかという記事では、eBay、SkypeそれぞれのCEOがアナリスト向け説明会で買収に関するメリットを熱弁したそうです。

eBay CEOはEメールでは時間がかかるところが、Skypeであればすぐに話し合うことができると。

Skypeを導入することによって今後は複雑なコミュニケーションを必要とする取引分野での成長が予測される。Whitman氏はその分野として新車および中古車の販売、旅行サービス、ビジネスサービス、不動産販売などを挙げ、これらの市場規模が35億ドルにも達すると予測した。

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さらに同社は、新しいタイプのビジネスの可能性も指摘する。eBay上ではこれまで売買取引ベースのサービスが提供されてきたが、今後はコンサルティングやカスタマーサポートなど、通話に対して課金するサービスも同社のサイト上で可能になる。

eBayのSkype買収でも「livedoor スカイプ」のサービスに変更なし

ライブドアがSkype Technologies S.A.に確認したところでは、「現在、サービスは変わらずに提供しており、ライブドアとの関係も続行する。eBayによる買収によってサービスが大幅に変わることもない」との回答を得た