「ズッコケ三人組」50巻で“卒業”

「ズッコケ三人組」50巻で完…時代とらえ子供つかむという記事より。

戦後児童文学最大のベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ(ポプラ社)が来月2日発売の「ズッコケ三人組の卒業式」で50巻を迎え、完結する。27年間書き続けた、著者の那須正幹(まさもと)さん(62)は「3人の卒業式を迎えられてほっとしている」と話している。

それいけズッコケ三人組

それいけズッコケ三人組

子供の頃、お世話になりました「ズッコケ三人組」に。小学校の図書館で借りたり、自分で買ったり、当時はワクワクしながら読んだものです。テレビ朝日で子供向け書籍を実写化する番組があったのですが、そこで「ズッコケ三人組」も実写化されていて、好きでよく見ていたのを覚えています。

ハチベエ、ハカセ、モーちゃんという小学6年生の男の子3人組が架空の街・稲穂県ミドリ市を舞台に、さまざまな騒動を起こす「ズッコケ三人組」シリーズが始まったのは1978年。以来、ほぼ1年に2作のペースで刊行。巻数は、江戸川乱歩の「少年探偵」シリーズ(46巻)を上回り、発行部数は文庫も含め、累計2100万部に達する。

ハチベエ、ハカセ、モーちゃん、懐かしいなぁ。27年間も小学6年生を続けていてくれたんですね。ありがとう。

挿絵も漫画家の前川かずおさんが担当(1993年に前川さんが死去した後、イラストレーターの高橋信也さんが引き継ぐ)。当初は「児童文学に漫画を付けるとは」と批判もあったが、登場人物を親しみやすくコミック風に描いたイラストは子どもたちに好評だった。

そうそう、このイラストのおかげで主人公たちが凄く身近に感じられたんです。「20巻を過ぎたあたりで、『目標は50巻』と決めていた。ここまで書き続けられたのは、支持してくれた子どもたちのお陰」と那須氏。新作は出ないとしても、長く残って欲しい本だと思います。