ブログの「Google AdSense依存」は危険なことか？

Google AdSenseに限らず何かに依存することは危険。以上。

という感じで終わってしまいそうな話ではありますが、ブログで稼ごうとしているあなた、「Google Adsense依存」はヤバいです！「イケハヤ書店」の脱Adsense施策についてを読んで考えたことをつらつらと。

スマホの浸透によって、そもそもバナー広告という形態自体がオワコンになりつつあります。そもそもAdsenseを貼付けていない大手メディアも、海外ではぼちぼち登場してきています。大きな流れとして「脱バナー」「脱Adsense」は明確に観測することができます。というか、それを知らないでブログで稼ごうとしているのはヤバいです。

複数人で回している大手メディアと、一人で何から何までやる個人ブログを一緒に語ってしまうのは危険。方向性としてはありだと思いますけど。それはさておき、今回の話でいえば、Google Adsenseであろうが、純広告であろうが、何かに依存することは危険、ということがファイナルアンサーになるのではないかと思います。

ただ、それだと通り一遍になってしまうので、ブロガーにとってはGoogle AdSenseが良いのか、それともイケダハヤトさんが言うような純広告が良いのか、ということを考えてみたいと思います。

まず、Google AdSenseと純広告、どちらが怖い・大変かと言えば、純広告だと思います。繰り返しますが、依存してはいけないのはどちらも同様です。

イケダハヤトさんは「Adsenseはかなり収益源として不安定なプラットフォームだから」とし「3回ほど不正クリック攻撃を受けて、支払いが停止するという事態」も起きていると書かれています。また、何らかの理由からGoogle AdSenseが止まったブログの事例が3つほど紹介されています。

でも、よく考えてみて下さい。Google AdSenseは止まると言われるけど、例に挙げられた人たちも含め、イケダハヤトさんも止まったままの人はいません。

ぼくもGoogle AdSenseが停止したことはありますし、最近も止まりましたけど、停止される前には警告がきますし、対処して再開しています。昔は問答無用でGoogle AdSenseが止められてしまうという話もありましたが、最近のGoogleは柔軟になっていると思います。「かなり収益源として不安定なプラットフォーム」ということはないのではないかと思います。

一方の純広告です。こちらは、ネタフルではきちんと向き合ったことはありませんが、依頼を受けて掲載したりすることはあります。あくまでも先方からの話があった場合です。なぜ積極的に手を出さないのか？　とにかく面倒なんですよ。

純広告を出してもらうためには、営業のための資料が必要です。場合によっては、メールだけのやり取りでは済まないかもしれません。掲載期間が終わりそうになったら確認したり、レポートしたり、それ以外にも確認事項は出てくるかもしれません。待っているだけではダメなんですよね。ぼくもウェブ制作の営業していたことがありますが、受注するのって大変なんですよね。

（そんな面倒な純広告は受けない、という話もあるかもしれませんが、なかなかそういうところに広告出稿はされないと思います）

イケダハヤトさんは「現在一社分空きがあるので、気になる方はぜひ」とたびたび記事の中でも書かれていますが、正直なところ、これってGoogle AdSenseが停止したままの状態と同じではないですか？　広告営業がうまくいっていない、ということだと思います。

Google AdSenseが止まるのは、少なくともブログ自体に問題がある訳です。記事の内容を修正する等で、掲載は再開されるのです。しかし、純広告が止まるのは、広告主の意向なのです。これはもう、こちらからはどうしようもないのです。自分で気をつけられる範囲のことと、その範囲外のことでは雲泥の差があります。

こうして考えると、個人ブロガーがマネタイズするには、純広告はハードルが高いということがお分かり頂けると思います。純広告にかける手間と時間を考えたら、ひと記事でも多く記事を書くことにあてた方が良いと思う訳です。そして、営業的なところと完全に切り離されているGoogle AdSenseは、個人ブログに最適だと思います。

もちろん、イケダハヤトさんが純広告を追求するのは問題ありませんが、書きたいことを書きまくるスタイルのイケダハヤトさんだからこそ、Google AdSenseの方が向いているんじゃないのかな、と思ったり。「うちのブログは自社広告やめてAdsense貼れば、350万くらい行くはず」だったら、絶対に実験してみた方がいいと思いますよ。それができるのが、ブログ、ウェブの良さですから。いざという時の保険にもなるじゃないですか。

ネタフルの経験から誰かの参考になればと思い書いてみました。現場からは以上です。

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