はてなブログがリリースした記事の有料販売機能を見て考えた21年目からのネタフル

Codoc hatena

はてなブログ、記事編集画面から記事の販売ができるようになる「記事の有料販売(codoc連携)」をリリースしていました。記事編集画面から記事の販売ができる「記事の有料販売(codoc連携)」をリリースしましたという記事になっていました。

新機能「記事の有料販売機能」は、コンテンツ課金サービス「codoc」のアカウントを取得し、はてなのアカウント(はてなID)と紐づけることで、codocのタグを張り付ける手間なく、「はてなブログ」の管理画面より以下種類の記事の有料販売をご利用いただける機能です。

記事の有料販売はnoteがうまく切り開いた領域で、プラットフォームとして課金できる体制が整うと強いですよね。あとは、けっこうコンテンツに課金するということに慣れた人も少なくないのではないでしょうか。

というタイミングで、はてなブログで「記事の有料販売(codoc連携)」がリリースです。はてなブログでもnoteのように記事の販売ができるようになりますよ、と。

今週は「記事の有料販売(codoc連携)」のリリースにあわせ、はてなから依頼を受けたはてなブロガーが、思い思いに「記事の有料販売」について綴っているブログの記事がいくつも話題になっていました。

実は「codoc」というサービスのことはこれまで知らなくて「蠱毒!?孤独!?ヤバい!?」と思ったら「購読」でした。

むしろWordPressのプラグインがあるので、ネタフルでも導入しようと思えば可能なのですよね。ブログを書きはじめてから20年。投げ銭カルチャーが何度か生まれては消えましたが、自分のブログで記事を販売することは考えたことがなかったなぁ。

記事を販売するということを考えただけで、いろいろ懸念があるのですよね。はてなブログに課金機能がついたので有料マガジンの話をする – 本しゃぶりで言及されている「特に金を稼ぎ続けようとした時に重要となるのが、プレッシャーへの対処」ということ。

無料でやっていた時は好きに書けていた。しかし金を取ると、それに見合った価値を提供できなければいけない。自分の文章にはそれだけの価値があるのか。そのようにプレッシャーを感じ、結局やめてしまった。

それこそ20年以上前のメールマガジンブームの際に有料メールマガジンを発行していたことがありましたが、記事以外に無料のメールアドレスを配布するとか、そういう付加価値のことまで考えてましたよね。

この内容で本当にいいんだろうか、という思いは、記事が有料になった瞬間に次々に押し寄せてくるものです。

そういうこともあって、記事を有料化するということは全く考えていなかったのですが、はてなブログの有料記事と「自分のゲーム」がちゃんとできるのか問題 – シロクマの屑籠を読んで、少し考えを変えました。

現在でも、このシロクマの屑籠はたいていのブログより散らかっている。しかし、これでも整ったものだけ公開するようになったほうだ。私はそれをさびしく思う。もっと、カクテルの原液のような文章、やすりをかける前の尖った枝のような断章、ゴシップめいた噂話、夏の夜に咲いた花のにおいを書き残したような文章も以前の私は書いていたし、書きたかった。

ブログを書き始めてから10年くらいは、体裁などは気にせずに、確かに書きたいものを書きなぐっていただけのように思います。なんとなく、徐々に、そういうのは書かなくなったし、書きにくくなったというのはありますよね。

でも、ブログというのは、そういう個をギュッとしたエッセンスが溢れ出すような、体裁の整わない日記的なものも本質の1つだと思っているんです。むしろ、そういうブログを好んで読んでいるくらいで。

思えば長いこと、そういう「ちゃんとしたブログ記事としては断片的に過ぎること」を掬い取る場所を見失っていた。

無防備なテキストを無防備な場所に置いておくのもちょっと怖いというのもあるので、有料コンテンツのペイウォールの向こう側に、記事にはならないようなことを書いておく場所というのはあるかのな、と思い直しました。

ネットのコンテンツはどんどん小さく短くコンパクトになりたがっているような気はしていますが、まあ、あと自分が生きてブログを書いているだろう10年、20年くらいは、ちょっとしたテキストを書き綴っておいてもいいのかな、と。

ということで、2023年7月1日からネタフルは21年目に突入します。せっかくなので、新しいことに挑戦してみようかな、と。その1つとして「codoc」の導入を検討し「ネタ山フル男」の日記でも書いていこうかな?