
アサヒビールの大ヒット商品「スーパードライ」の誕生前夜に生まれたという「アサヒ生ビール」が、缶ビールとして復活したということで呑んでみました。
長くファンがいるという“マルエフ”が、缶ビールとして復活。「アサヒ生ビール」は美味しいのか?まずいのか? 呑んでみました!
“マルエフ”こと「アサヒ生ビール」呑んだ感想
“マルエフ”の愛称で飲食店に愛され続けてきた「アサヒ生ビール」の缶が9月14日に復活という記事も書いたのですが「苦くて重いビールから、のどごしのよいすっきりした味わいのビールへ」という嗜好の変化を捉えたビールで、翌年に発売された「スーパードライ」が大ヒットすることになります。
まさに「スーパードライ」前夜に誕生したビールで、その後、生産体制を「スーパードライ」に集中するため缶の「アサヒ生ビール」は1993年に終売。しかし樽生としては飲食店で継続販売され愛好家もいたそうです。
この感じ、サントリーでいうなら「プレミアムモルツ」に対する「モルツ」のようなポジションなのでしょうかね。「モルツ」も飲食店の生ビールとしては見かけます。かつてはジャイアンツの選手を起用したCMで話題になった人気商品でしたが。
追記:「モルツ」としては2015年に販売終了し、現在は「ザ・モルツ」としてリニューアルしているそうです。
ということで、気になっていた「アサヒ生ビール」です。

ゴールドにアイボリーな感じで、ゴージャスな雰囲気があります。

“マルエフ(F)”の由来になった“幸運の不死鳥(FORTUNE PHOENIX)”のロゴが缶にデザインされています。

「飲食店で愛され続けたまろやかなうまみ“復活の生”」

「ビールの味の違いは分からない」と言われていた時代に、人々の味覚を信じ、アサヒの王道ビールが誕生しました‥‥と書かれているのですが「ビールの味の違いは分からない」なんていう時代があったんですよね。令和のビール好きには信じられないかもしれませんが。
ぼくの学生時代は25年くらい前ですが、ラガーを好む大学教授はいましたが、あとは桜の季節だからと桜のデザインされた缶ビールを買ったり、ジャイアンツが好きだからとモルツを買ったり、確かに味でビールを選ぶということはしていなかったかもしれません。

アルコール度数は4.5%とやや低め。

カシュッ。

トクトクトクトク。
金色の液色。
なるほどの味。「スーパードライ」へと続く、のどごしの良いすっきりとした味わいで美味しいです。ただし「アサヒ生ビール」が「スーパードライ」と違うのは、まろやかな旨味があること。
このあたりが「スーパードライ」好きには、ちょっとまったりした味に感じてしまうところはあるかもしれません。今の時代、ビールも多様性があるからこそ、受け入れられるという判断で缶ビール化されたというのはあるのかもしれませんね。
夏は「スーパードライ」が呑みたくなりますが、秋冬はやはり冷え冷えとした呑み口に感じることがあるのですよ。そういうときに「アサヒ生ビール」が呑みたくなりそうです。鍋に合いそうな気がします。
一言でいうと“マルエフ”こと「アサヒ生ビール」は、色々なビールを呑んでたどり着く、大人の味のビールなんだと思いました。
これは2021年11月24日に復活する「アサヒ生ビール黒生」も楽しみだな。
ごちそうさま!!!!!