12歳のアイドルがヘリウムガスを吸って意識不明で救急搬送 →

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BS朝日のテレビ番組「3B juniorの星くず商事」で、アイドルグループ「3B junior」のメンバーである12歳のメンバーがヘリウムガスを吸引し、意識不明で救急搬送されていたことが明らかになりました。テレ朝謝罪、12歳アイドルがヘリウム吸い救急搬送という記事になっていました。

テレビ朝日によると、収録時、26人のメンバーが5人1組で、ヘリウムが入った声を変える市販のパーティーグッズを使ったゲームを行っていた。メンバーの1人が意識不明となったのは、ガスを一気に吸ったことによるものとみられる。

ヘリウムガスを吸うと声が高くなるパーティーグッズがありますが、あれを12歳の女性メンバーが吸引し、意識不明になってしまった、と。脳の血管に空気が入り、血流を妨げられている「脳空気塞栓症」という状態になってしまったのだそうです。

「当初は早い回復が見込まれ、容体の推移を見守っていたことなどから公表を控えていたが、専門医の診断結果を得ることができ、新たな治療によって回復の兆しも見られ始めたことから、ご家族のご了解もいただき、皆さまにお知らせすることにした」

「大人用」と記載されていたそうですが、スタッフが見逃してしまったそうです。現在は食事ができるようになったものの、意識は十分に戻ってないそうです。寝たり起きたりの状態が続いているということなのでしょうか。

それにしても、パーティーグッズのヘリウムガスは、登場してからけっこう年月が経ちますが、こうした事故は初めて聞いたかもしれません。

と思って検索してみたら、決して事故がないということではないのですね。使うと危険!声の変わる「ヘリウムガス」で死亡事故続出―豪ニュースという記事がありました。

2011年にJournal of Forensic Sciencesが行った調査によると、オーストラリアでは2005年7月から2009年12月までの間に79人もの死者を出しています。
また、Office of National Statisticsの調査によると、2013年にはイギリスで62人の死者が出ており、2008年と比べると500%増というものすごい勢いで死亡事故が増えてきているのです。

1年で62人も!

ヘリウムガスは酸素と入れ替えることができ、吸い込みすぎると肺の中が空気と水が入れ替わってしまったような状態になるそうです。そのため、市販のヘリウムガスはヘリウム100%ではなく、酸素も混合されているのだそう。

日本でも事故は起こっていました。ヘリウムガス事故:2001〜12年度に32件報告 大半は子供という記事です。

厚生労働省の資料では、2001〜12年度、ヘリウムガスの吸い過ぎで意識を失うなどの事故が、風船を膨らませるためのガスを含めて32件報告された。大半は子供だったという。

今回も「ガスを一気に吸ったことによるものとみられる」ということで、少しずつ吸うというのが、本来の使い方なのかもしれませんが。「大人用」ということですが、大人が吸うのも、ちょっと躊躇してしまいますね。