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2011年4月21日にこの世を去った、元「キャンディーズ」のスーちゃんこと田中好子さんの告別式が行われ、会場で最後の肉声が公開されたそうです。

元キャンディーズ・田中好子さん告別式 最後の肉声公開「天国で被災された方の役に」で聞くことができます。

「こんにちは、田中好子です。きょうは3月29日、東日本大震災から2週間たちました。被災された皆様のことを思うと、心が破裂するような...、破裂するように痛み、ただただ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。わたしも、一生懸命病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。でもその時には、必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが、わたしの務めと思っています」
「きょう、お集まりいただいている皆様にお礼を伝えたくて、このテープを託します。キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間、お世話になりました。幸せな幸せな人生でした。心の底から感謝してます。特に蘭さん、美樹さん、ありがとう。2人が大好きでした。映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった。お礼の言葉をいつまでも、いつまでも皆様に伝えたいのですが、息苦しくなってきました。いつの日か、妹・夏目雅子のように、支えてくださった皆様に、社会に少しでも恩返しができるように復活したいと思ってます。カズさん、よろしくね。その日までさよなら」

このメッセージが録音されたのは、2011年3月29日ということで、亡くなる3週間と少し前のことでした。

震災で被災された人たちを気遣いつつ、しかし「もしかすると負けてしまうかもしれません」と。でもその時は、必ず「天国で被災された方のお役に立ちたい」と。

「映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった」という思いをにじませながらも、いつか夏目雅子のように、復活して社会に恩返しがしたいと。

聞きながら、胸が苦しくなりました。

死を悟りながら、自分だったらこんなメッセージを遺せるだろうか、と‥‥話す声も辛そうですね‥‥でも、こうしてお礼を伝えたかったのですね‥‥。

自分の死に寄せてメッセージを遺した人として、2010年に亡くなったアニメーション監督の今敏氏の遺書を思い出しました。来るその日に、どのように、人生を締めくくればいいのか‥‥。