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草加市松原団地にある「越路」が2015年6月20日で閉店すると聞き、最後におばさんにご挨拶をと思い、お昼ご飯を食べに行ってきました。「越路」はサークルの飲み会やお昼の定食で、学生時代にお世話になったお店です。軽音サークルの先輩から脈々と受け継がれた歴史があり、おばさんには本当によくして頂きました。学部から大学院まで、大学には合計で9年いたこともあり「越路」の唐揚げ定食は青春の味でした。

「越路」は2015年6月20日に閉店

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聞くところによると「越路」の創業は1971年で、その歴史は44年にも及びます。最初はおばさんはお手伝いをしていたのですが、5年目くらいからお店を任されたそうです。ぼくが1972年生まれなので、自分の人生と同じ歴史がそこにあるかと思うと、本当に感慨深いものがあります。

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久しぶりに来たのですが、唐揚げ定食に生姜焼き定食など、懐かしいメニューが並んでいます。

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20年前とまーーーーったく変わっていない店内に驚愕。まるで、タイムスリップしたようです。昭和の雰囲気をたっぷりと感じるのですが、ぼくが通っていた頃は平成だったんだよなぁ。

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有志の方が作ったのでしょうね。「おばさんの卒業式」なんていう貼り紙があり、ちょっとうるっときてしまいました。

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この壁に貼られた名刺も変わらないです。ミシュランのぷよぷよしたやつみたいなのが描かれたマラソン大会の手ぬぐいも、確か20年前からあったぞ。

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東武鉄道の定期券がけっこう貼られているんですよ。六本木から松原団地、とか。ペラペラの薄い定期券とか、時代ですねぇ。

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こちらはおばさんから「閉店のお知らせ」です。諸般の事情とのことですが、おばさんも80歳になられたいうことで、一つの区切り、なのでしょう、きっと。

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サークルの先輩が作った「卒業証書」もありました。

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これもサークルの先輩だった記憶があるのですが。

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最後の注文は、やっぱり「唐揚げ定食」です。「越路」では、ほぼ間違いなく唐揚げ定食を食べていた記憶があります。

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今はなにしているの? とか、子供はいるの? とか、おばさんと話をしながら神妙な面持ちで待ちました。

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一つ驚いたことがあって、最初に店に入って厨房を覗いて「お久しぶりです」と挨拶したら「覚えてる」って言ってくれたんですね。当たり前じゃない、みたいな感じでニコリと。本当にご無沙汰してしまっていたんですけど。

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20年の時が埋まるかどうか、なんていう心配は杞憂でした。おばさんの一言で、ぼくは20年前の学生時代にタイムスリップしました。

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覚えていてもらえる。

って、なんて素敵なことなんでしょう。なんて嬉しいことなんでしょう。

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お待ちどうさま、懐かしの「唐揚げ定食」です。2015年は700円でした。20年前は600円か650円だった気がするのですが、当時は学食でランチが250円という時代ですから「越路」で食事をするというのは、ちょっと大人になった気分でもありましたよね。学外までわざわざ食事しに行くとか。

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大ぶりの唐揚げが三つ。衣がカリカリ、中はジューシー、味も変わっていない、頬張って感動、嬉しい。唐揚げを食べ、ご飯を食べ、漬物を食べ、唐揚げを食べ、ご飯を食べ、味噌汁を飲み‥‥。

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閉店と聞いて足を運ぶなんて野暮な話だとも思ったのですが、行ってよかった。おばさんに会えてよかった。懐かしい味を食べられてよかった。

しかし、一つ痛切に感じたのは「愛すべき存在は、いま愛すべき」ということ。草加なんて近いんだし、用事があって近くに行った時にでも立ち寄ればよかったな、と。もっともっと愛すればよかったな、と。なくなりそうになってから惜しむのではなく。そんな大事なこともおばさん、気づかせてくれました。

「越路」のおばさん、ありがとうございました! ごちそうさまでした!

末長くお元気で!

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