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浦議に寄稿した記事の転載です。

2014年4月12日、浦和レッズが劇的な逆転勝利を決めた日の深夜、ぼくは都内にあるスカパー!を訪れました。目的は、スカパー!でJリーグの試合がある日の深夜に放送される「Jリーグ マッチデー ハイライト」の生放送の現場を取材するというものです。番組MCは自身もサッカー少年で高校選手権にも出場したことがあるという、平ちゃんこと平畠啓史さん。平ちゃんに直接インタビューさせて頂きつつ、生放送の現場も見てきました! 当日、何試合もある試合をまとめて放送するチカラって凄い!

まずは生放送の直前に時間をとって頂き、平ちゃんに直撃インタビューです。

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コグレ(以下、コ):「Jリーグ マッチデー ハイライト」は一日を振り返るJリーグの番組ということですが、まずはJリーグをどんな風に楽しんだらいいか、というあたりから教えて下さい。例えば、J1、J2、今年はJ3もできましたが、例えばサッカー日本代表を見る人と、Jリーグを見る人は違うと感じています。サッカー日本代表を応援している人たちにも、こんな風に観戦したらJリーグを楽しめるようになるよ、というところはあるのでしょうか?

平ちゃん(以下、平):自分はリーガが好きなんです。そういう意味では、リーグ全体を楽しんで貰いたいと思っているんです。自分が何かしたから日本代表が強くなると思ってもないし、強くしようとも思っていない。強かろうが弱かろうが、楽しむ自信があるんです。それはどっちでもいい。そりゃあ強い方がいいに決まっているんですけど(笑)

シンプルにサッカーの楽しさというか、どうしても中継になると真面目に捉えがちというんですかね、ほんまはもっと笑っていいんちゃうの、とか。必死で頑張ってます、というのは魅力の一つなんだけど、それだけじゃなく、プロのエンタテイメントなんで、このワザ凄くない? とかで、もっとサッカーは面白くなると思います。どうしても頑張ってます、必死でやってます、というのが、ついついそこばかりフィーチャーすることが、それが日本のサッカーでは多いかなぁ、という気がしていて、そうじゃなくて、楽しみましょうよ、エンターテイメントなんだから、っていう自分の中ではありますね。もちろん、頑張っていることは素晴らしいし凄いことなんですけど。そういう意識が強いですかね。

コ:強くても、弱くても、とお話があって、サポーターからすると強いチームを応援するのは楽しいことだと思うんですが、逆に弱いチームを応援する楽しさはどんなところにあるでしょうか?

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平:そこがやっぱり大事なところだと、この番組をやって気をつけている部分で。例えば、浦和の勝点3と徳島の勝点3て、普通のニュースで新聞でみたら同じ勝点3やけど、ぜんぜん意味が合い違うじゃないですか。もちろん予算が違う、環境も違う、だけどそういうのってスポーツニュースを見た人、新聞をパッと見た人は分からないんですよね。けど、それを直接伝える分と、遠回しでもいいから、徳島の勝点3はこんな価値があるんですよとか、そういうのが視聴者に分かって貰えたら嬉しいな、という気持ちはあります。

コ:今年はJ3もありチームが増えてきていますが、例えばJ1、J2でこのチームを見ておいた方がいいよ、というオススメのクラブはありますか?

平:J1は現時点ではフロンターレ。フロンターレのサッカーは面白いというか、パスを繋ぐ意識というか。ポゼッションサッカーがなんでもいいと思わないですけど、フロンターレのサッカーはちょっとワクワクするというか、「そこいくんや!」というパスがあって、それで崩していったりとか、それはフロンターレはお金を払って観る価値があるんじゃないかな、と。

注目している選手は‥‥ベタに大久保選手と大島選手ですかね。大島選手は本当に上手いというか、全速力でドリブルをしなくても相手からスライディングとかされないっていう。不思議なんですけどね。自分でもサッカーやってたから分かるんですけど、普通はゴールに向かってスピードを上げたくなるんですよね。それがスピードを上げないのにボールが取れない不思議さがありますね。

J2はチーム的には湘南ですかね。首位というのもありますけど。やっぱりあれだけ人が、同じ11人でやっているのに、あれだけ涌いてくるという感じ‥‥っていうね。それもまた最初の部分に繋がるんですけど、なんか、監督に言われて走らされてますって感じじゃなくて、なんかこう、自主的にといったらおかしいですけど、ワーッといく感じが、ハードワークとか大事だと思うんですけど、監督がせえっていうし、これしないと出られないからやってます、と感じるチームもあるじゃないですか、でも湘南はそれを感じないというか。必死で走っているんですけど、大変さが伝わってこないのがいいな、と。しんどそうだなぁ、かわいそうやなぁ、と思わせないのは凄い。

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コ:今シーズンのここまでの浦和レッズをどんな風にご覧になっていますか?

平:最近思ったんですけど、優勝っていう命題に突き進んでいくチームがレッズだと思うんですけど、ダントツにレッズが思いっきり強かったら、サポーターの人たちは大満足するんかなぁ、と。なんかちょっと危ないというか、なんかもうちょっとしっかりせいよっていう感じが‥‥またレッズの魅力というと語弊があるかもしれないですが、なんかもしかしたらそういうところあるんかなぁっていう気はするんですよね。

コ:出来のいい息子ではなく、危なっかしいところがある方が‥‥。

平:やっぱりちょっと、だからこそかわいいというか、親心すら感じながら、肝心なところで負けよんねんと怒りながらも、結局サポーターってなんか目の前のサッカーを応援しながら、自分を応援している部分ってちょっとあるじゃないですか。だからそういう部分で、そこ頑張れよ、でもおれも普段がんばれへんよね、みたいな。なんか好きな娘に好きっていえへんよね、とか。上司にこれ言うたろ思うて会社いったけど、やっぱり今日も言われへんかったっていうところの、なんか自分に重ね合わせて見ている部分があるからこそ、頑張れっていうところあると思うんです。

コ:最後に読者へのメッセージをお願いします。

平:ぼくはレッズに関していうと、なんか最近ちょっと生まれ変わろうということも出ているんですけど、個人的にはそんなに生まれ変わらなくていいんじゃないかな、と。それはいろいろありましたけど、それはもちろんダメなことなんですけど、だけど、ここにくるまでにいい歴史っていっぱいあったと思うんです。生まれ変わるっていうと、それも全部否定している‥‥ような気がして、これまでの歴史はちゃんと残して、悪いことはなくして、もっといい方向にいきしまょう、という、そっちにいって欲しいな、と。

みんな生まれ変わる、ゼロにして新しく作っていきますっていってるのは、ちょっとぼくは寂しいかなぁ。今までの歴史とか、サポーターの雰囲気が好きでチームを選んだ選手も一杯いるし、だからそこはレッズのいい歴史は‥‥もちろん悪いこともありますけど、いい歴史はいい歴史で残して欲しい。消そうと思っても消えないとは思うんですけど。そこはいい形で‥‥生まれ変わるんじゃなくて、今までに加えて出来上がっていけばいいなぁ、って思ってます。

平ちゃん、短い時間でしたが、ありがとうございました!

さて、生放送ですが、平ちゃんとアシスタント、そして解説者の三人で進んでいくのですが、当日の試合を編集して、さっきまで行われてた試合とか、うまく番組に組み込めるものなんですねぇ。

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これはスタジオの横にあるテレビで、実際に放送される番組が流れています。目の前で生放送が繰り広げられているにも関わらず、悲しい視聴者魂で、ついついこのテレビに見入ってしまいました。

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目の前ではスタッフがカンペを出したり、CM中に水を届けたり、放送前も、放送が始まってからも、バタバタと動き回っていました。生放送中に分からないことがあると、その場で年鑑やネットを使って調べているんですよ! 放送だけ見ているとスムーズですけど、裏側では相当な苦労もあるみたいです。優雅に見える白鳥が、水中で足をバタバタさせているような話に似ています。

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放送時間が1時間半なので、各試合ごとに10分くらいの放送時間がとられているのです。だから、1試合1試合がかなりじっくりと解説されます。画面に書き込みながらの解説は、ひっじょーに分かりやすく、これは自宅でサッカーをやっている息子に見せたいなぁ、と思いました。そうなんですよ、サッカー番組に求めるのって、こういうことだったりするんですよね。ディフェンスする時にコースを消しながら引いているけど取れる思った瞬間に反転してチャレンジする、とか、解説して貰わないと素人には分からないですよ!

平ちゃんもサッカー経験者なので、そのあたりはうまい具合に会話が進んでいくのですが、驚いたのは選手のことをよく知っているんです。リーグ全体では何百人もいる訳じゃないですか。あの選手は普段はこう、とか、本当に勉強熱心でサッカーが好きなんだな、と思いました。CM中の雑談とか、流せるレベルのものはネットとかで見たいな。

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とにかく思ったのは、これだけ濃い放送だったら毎試合、見たいな、ということです。ぼくはスカパーオンデマンドで浦和レッズの試合は観戦しているのですが、よくよく調べてみたら「Jリーグ マッチデー ハイライト」も視聴可能でした! これは息子と一緒に「Jリーグ マッチデー ハイライト」で勉強しないといけないですね。本当に価値あるサッカーニュース番組だと思いましたから!

で、〆てしまうとお堅い番組のように思えるかもしれませんが、平ちゃんのナイストークで笑えて楽しい番組でもあります!