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サイドフィード赤松氏、PFUイメージビジネスグループ高橋氏、Cerevo岩佐氏、ロケットスタート古川氏が登壇し「新サービス・新製品にとってのソーシャルメディアの可能性」についてパネルディスカッションしました。

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赤松「ツイキャスは100%。プレスリリースも出していない。新機能はタイムラインだけ」

高橋「メーカーなのでいろいろやってはいる。ウェブチームの作業ボリュームでみるとソーシャルが全体の20%くらい」

岩佐「単純にお金でいくとソーシャルはかからない。ソーシャルが9割。工数でいくと9割でソーシャルメディア。ソーシャルで事前にファンを作っておき、ニュースリリースをした時には話題になっている。なぜソーシャルで話題になっているのに掲載しないんですか? と」

古川「ほぼ100%ソーシャルメディア。プレスリリースは載らない。あまりやっていない。Facebookやツイッターで盛り上がった方が反応が良い。PV、メディアが取材にくるなどソーシャルの方がスジが良い」

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古川「Facebookを使っているのはユーザがたまっていくから。たまったユーザに向けて配信する伸びていく、さらにそこからバイラルで。当初ははてブで盛り上がるのを狙っていた。後からツイッターやFacebookがきた。長期的には検索エンジンから来ている。ツイッターやFacebookだとギーク向けになりがちだが、日常的な話題の方がいいねが付きやすい。リテラシーが高くない層が多いイメージ」

赤松「どういうトリガーとして情報を流している?」

古川「ナナピのファンページに流す。そこから派生していく。5万人くらいいる。Facebookのおすすめに載っているというのも理由。コメント欄からの広がりも大きい」

徳力「個人的に面白いと思ったのはツイッターで利用者のレビューを紹介しているが?」

高橋「最初からこういう形でやろうと決めていた。ツイッターのIDをちゃんと入れてあげることで、人物紹介も含めて、独りよがりの話じゃないというところを表現している。普通のマーケティングメッセージはここでやってはいけない。場を考えるのが重要。その中で好きになってもらえば良いな、と」

徳力「ウェブサイトでやりにくかったことをツイッターでやっている?」

高橋「オフィシャルなところではサイトを巡回してもらえれば狙い通り」

赤松「ツイキャスは半炎上マーケティングを狙っている。“モイ”が強制的に入っていた。それでなんだなんだと見に来る人が増えた。問い合わせの半分はモイうざいだった。次のバージョンで編集できるようにした。遊び心が大切。反省したのはツイキャスのコメントが強制的にタイムラインに流れた。評判が悪かった。載せる判断をユーザに任せた。訪問者は増えた」

徳力「なぜモイなんですか?」

赤松「たまたまだった。Ustはヘイだったのでそれに対抗しようとして。単純な理由だった」

徳力「今までのマーケティングとフィードバックがありすぎて、利用者の言うこと聞き過ぎるということがある。利用者の声の見分けは?」

赤松「自分たちのサービスなので、自分たちがいいと思うものを、ユーザに理解してもらいながら進める」

古川「思想と実装の二つでウェブサービスは成り立っている。個人的には思想が重要。ユーザの声は実装側にいくので、思想が変わらない範囲で変える」

岩佐「足すのは簡単。引くのは慎重」

徳力「他の人とソーシャルメディアの使い方は変化球が多いが?」

岩佐「最近の起業家は気持ち悪いというのがあった。サービスはいけてないのに起業家がちやほやされるというのがはてな匿名ダイアリーに書かれていた。ぼくは全く逆バリしている。とりあえずお金を集められればいいのではないか。変化球で話題をとったり認知度を上げたり。CEREVOTというカメラを作ってみた。電源を入れると声優さんの声が流れる。おまけ的な機能だがソーシャルメディアで話題になり、従来アプローチできなかったところにアプローチできるだろう。もう一つは秋葉原ライブカメラ。中央通りの交差点を撮影し続ける。これも話題になって、あの会社は?となった。カメラ付きのヘルメットでイベントを練り歩いて話題になった」

徳力「何かヒントは?」

古川「ユーザからの問い合わせには、議論した方が結果的にファンになってくれることが多い。全力で話し合う。メールでもツイッターでもやる。徹底的にぼくはひかない。こっちが間違っていると思えば変えればいい。表面的に変えるのは良くない。自分の責任でやっている」

赤松「サポートのメールとソーシャルの割合は?」

古川「ほとんどはメール。ツイッターだとひとりごとのように言っている人が多い。そこに話しかけている。誤解だったら解きたいと思っている」

高橋「うちの会社的には徹底的にやれない。裏の開発事情なども出せない。われわれも大変勉強させてもらいます、と初期に入れたら上司に続かないぞと怒られた。どうするべきかと考えた。伝えられないのであれば、自分たちがユーザ目線で見てどう思ったか、というスタンスで、われわれもそう思っています、など対応している」

赤松「ツイキャスはライブ配信なのでいろいろ事故が起こる。運営の経験値が他のサービスより強い。配信中のタイムラインに入っていったこともあった。コミュニケーションはちょっとした齟齬でトラブルになりやすい。それをうまくまとめる。システムでカバーしきれない。ソーシャルだから全て出てしまう。ツイキャスのコメントでもやった。けっこう難しくて悩んでいるところ。結果的にオフィシャルアカウントがつまらなくなってしまうこともある。違うトラブルの火種になる。ユーザとの距離感を考えている」

徳力「要望になると終わらないイメージがあるが、良い頃合いは見えているか?」

赤松「ユーザがいってくる要望はその機能を実装しても満足しないことが多い。他に問題がある。それをすぐに実装せずに解決していく」

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徳力「これは得したなという出来事は? スキャンスナップの事例から」

高橋「広瀬香美さんがユーザであると聞いた。ある記事で使ってもらう場面があって、そこから親しくして頂いている。店頭のイベントやブロガーミーティングを重要視している」

古川「クライアントをとるときにツイッターで呼びかけて営業している。TOKYO FMに知り合いがいる人、とツイートしたら本人から呼んだ? ときた。営業ツールとして使っている」

岩佐「さっきから黙っているのはソーシャル周りで美味しいことばかりで何を話そうかと迷っている。ナナピの例で言えば、フォロワーが好きなサービスの代表の話を拡散してくれているのでは。うちでは求人がうまくいっている。エンジニアから総務まで。あきらめずに細く長くやっていれば答えがついてくると思っている」

赤松「最近だとロンブーの淳さんと飲んだりとか。この影響でフジテレビで生放送が配信されたのもツイキャスに。ツイッターの知り合いが淳さんの番組を手伝っていてツイキャスを勧めた。いろいろな芸能人が試してくれるという状況が生まれた」

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徳力「ベンチャー側のお三方は自分でやっているイメージですか?」

古川「呼吸するかのようにやっている」

赤松「業務と思ってできるものではない」

岩佐「うちも基本的には自分でやっている。怖い面もある。突っ込んだ話、ヤバそうな話の一線を決められるのは責任者。複数の人でやると微妙にずれたりする」

徳力「そのあたりPFUでは?」

高橋「製品に詳しい人間が携わっている。完全に選任という形は取れていない」

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古川「分散させると盛り上がらない。1時間、2時間で盛り上げるんだ、という形で集中させるのが良いと思う。mixiページリリースの時にハウツーを書いたが、それで盛り上がった。その瞬間にかける。2時間後にトゥギャッターでまとめて投げる。そういう方がソーシャルメディアだと盛り上がりが見えて良い」

岩佐「プロダクトは出た瞬間から陳腐化していく。導火線がないと火がつかない爆弾を仕込んでおくべきと。起業する前からブログを書いてファンについてもらう。そこから起業するとファンがついてきてくれる。細く長い導火線を作っていくという考え方。プロダクトの場合はリリースの瞬間に燃料を投下する。何か書きたくなるネタを仕込む。そこにはお金を使って良いと思っている。例えば声優さんを使うとか」

高橋「ハード、プロダクトをメインにしているので、長くファンになってもらうことを大事にしている。ネットの前にまずリアルなお付き合いをしてファンになってもらう活動、足で稼ぐのは意識している。今日この場にいる、それも繋がりを求めてのこと。何がとんがっているか、打ち出したいところを見せてあげるのが大事なところ」

赤松「基本、名前が超大事。名前のこだわりの少ないサービスが多いと思う。ちょっとクールな名前をつけてしまって流行らないこともある。どうやって決めるか? いろいろな人に見せる。これってどんなものだと思う、と聞いてみる。そこに自分で思いつかなかったメタファー、言葉がある。未来志向の変な説明は分からない。説明を簡潔に書いてあげる。いろいろサービスを作って人がきたのに、次にくる手段を用意していないのは残念。リテンションを作っておくのも大事」