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カナダ・アルバータ州のレスブリッジから1時間半ほど南下したところにある「Writing-on-Stone Provincial Park」で、先住民の壁画を見てきました。

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今回、カルガリーからドラムヘラー入りし、その後レスブリッジに移動しつつ、足元が悪いという「バッドランド(Badlands)」を身をもって体験してきているのですが、この州立公園もそこに含まれます。

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アルバータ州立恐竜公園にあったような建物と、同じようなつくりのビジターセンターです。

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ビジターセンターの入口。

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目の前には「milk river(ミルクリバー)」という川が流れています。実はここから数km先は、アメリカとの国境です。

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「milk river(ミルクリバー)」の周囲には「バッドランド(Badlands)」らしい景色が広がります。

ビジターセンターは2005年に完成したもので、まだ作りは新しくキレイでした。先住民のTIPI(ティピ)のデザインを模して、東を向いて建っているのだそうです。

窓を大きくして採光を良くしたり、庇を伸ばして日よけをするなどの工夫もされているとのこと。

ビジターセンター内には、先住民である「Blackfoot」の文化などを伝える展示がありました。

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バスに乗って、ガイドツアーに参加しました。

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アルバータ州立恐竜公園のツアーに参加した時と、同じタイプのバスですね。バスで10分ほど移動し、壁画のある地点まで行きます。

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先住民の血を引く女性が、ガイドをしてくれました。

ここでいう先住民とは「Blackfoot」のことで、人数が少なくなったために、現在は近隣の4部族が一緒になって「Blackfoot」となっているそうです。

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ガイドツアーは壁画の場所を移動しながら、ガイドの女性の話を聞くスタイルで2時間ほど続きます。

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特に保護するためのものもなく、目の前に壁画が現れます。

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動物が描かれているのが分かるでしょうか。

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壁画は、特に保護する手法は取られていないので、少しずつ風化しつつあるようです。

そして残念なのは、かなり落書きの多いこと。壁画の周囲に、イニシャルや名前などが彫られていました。

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移動をしながら、話は続いていきます。

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基本、ツアーは英語です。なので、全てを聞き取れないのですが、ところどころガイドのオノザトさんに翻訳してもらいながら、行程に参加しました。

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残念な落書きも非常に多いのですが、本来の壁画とは風合いが違うことが分かるでしょうか。

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壁画がある場所というのは、先住民にとってはキリスト教の教会にあたる場所なのだそうです。壁画のところにきて、精神を高めるのだそうです。

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また、壁画のある場所は死者を祀る場所でもあったそうです。埋葬せずに、岩の間に死者を置いたということです。

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また、戦いに勝ったりすると、それを壁画にしたのだそうです。ただし、誰でも壁画を描くことができた訳ではなく、非常に神聖な行為だったということです。

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ブラックフットの人たちにとっては、壁画はとても大切な場所でした。

壁画は岩の高いところにあるものほど古いものとされているそうです。というのも、どんどん侵食していくからだそうで、年代の予測になる目安とされているのだとか。

壁画ということで、数千年前の古代の人たちが書いたようなイメージを持っていたのですが、実は比較的、最近に書かれていることも知りました。

一番最後の壁画は、1926年に描かれたこちらのものになります。

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クルマが描かれているのでイタズラ書きだとばかり思っていたのですが、これが最新の壁画なのだそうです。

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調査をする度に新しい壁画が発見されており、まだ壁画はあるかもしれない、とのことです。

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下の写真は人が複数描かれており、何かの儀式と推測されているそうです。壁画の内容に関しては口伝されているため、はっきりとした内容は分からなくなっているようです。

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人の横顔に見える石も教えて貰いました。

ガイドの女性がとても話し好きで、予定の2時間以上をしゃべり続けたのが非常に印象的でした。途中、参加者のリクエストに答えて、先住民の歌も披露してくれました。

参加者は、主にアルバータ州に住んでいる年配の人やファミリーが多かったです。恐らく、日本人で「Writing-on-Stone Provincial Park」を訪れるのは、年間で数十人ではないでしょうか。

とはいえ、こうした壁画を間近に見る機会というのはありませんので、興味のある人は「Writing-on-Stone Provincial Park」のことを覚えておいてください。