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この度、縁がありましてウジトモコさんよりご紹介頂いて、東村山にある豊島屋酒造を見学させて頂きました。

もともとウジさんがお仕事されており「酒好きには面白いと思うので機会があればぜひ!」とお誘い頂いていたのですね。

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豊島屋酒造の田中副社長にご案内頂き、いろいろ見学させて頂きました。

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もともと豊島屋は江戸時代の居酒屋に起源があるそうです。格安で酒とつまみを売っていたことから人気の店だったそう。

格安の居酒屋が、ではどこで利益を上げていたのか? なんと、空の樽を売って利益を得ていたという驚きの話もありました。

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個人的にグッときたのは、このラベラーというマシンです。もちろん、ラベルを貼る機機械です。

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一台でいろいろな瓶のサイズに対応することができる優れものです。なんとイタリア製。

かつて、日本酒の瓶には裏貼りがなかったのだとか。「首に能書きをぶら下げていた」と田中副社長。

ワインに裏貼りがあったり、だんだん能書きをたくさん書く必要がでてきたため、裏にラベルを貼るようになったという経緯があったそうです。

そしてこの田中副社長、実に話し好きでして、べらんめぇ口調で実にいろいろなことを教えて下さいます。蔵の見学も楽しかったのですが、この田中副社長の話が実に面白かった!

その一つが、アルコール添加の話。

純粋に米だけで作った純米酒が美味しそうに思うのに、なぜ醸造アルコールを添加するのか、という疑問に答えて下さいました。

・純米大吟醸だと味が多い、重いといわれる
・アミノ酸が多くなると酒に幅があると言われる
・しかし後味が重い、汚いと言われる(雑味になってしまう)

実はこれ、日本酒酒の品評会の意見なのですね。

・純米大吟醸はふっくら美人
・大吟醸は痩せ型美人
・どうしても痩せ型美人を選ぶ

ふっくら美人、痩せ型美人という分かりやすい表現があったのですが、品評会では痩せ型美人が選ばれる傾向があり、そのためのアルコール添加ということです。

最近では「山田錦の部、それ以外の部で分かれている」「吟醸香が高い子(化粧がごてごて)の後に普通の子(ほとんどすっぴん)がいるとどうしても分が悪い」といったことも教えて頂きました。

工場見学はこうして、技術者の方の話を聞くというのがとても楽しいのですが、もう一つお楽しみが!

そう、酒蔵なら試飲ですよ!

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頂いたのは「綾」という新製品です。

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実はこれ、微発泡純米酒なのです。簡単にいってしまえば、シュワッとする日本酒なのですね。

瓶詰めした後にも酵母が生き続け醗酵することから、シュワシュワする訳です。「真夏に炭酸感のある日本酒を」というコンセプトから、開発されたものだそうです。

「綾」がすごいのは炭酸を添加しているのではなく、あくまでも自分で炭酸を生み出しているところです。なので、中が加圧状態になっているので、開栓も慎重に。

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蓋を少し開けただけでシュワーとなるので、開けては閉め、閉めては開け、を何回か繰り返します。

さもないと‥‥

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噴水状態に! それほどまでに、炭酸が強いということでもあるのですが。

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結論から書いてしまうと、発泡性のある日本酒は“あり”です。夏場は炭酸感のある飲み物が欲しくなるので、選択肢としては十分にあると思いました。

というのも実は、日本酒ハイボール的なものを前に飲んだことがあったのですよ、和浦酒場で。ポテトサラダに合う日本酒ということで出してもらったのですが、これが美味かったんです。

その時もにごり酒、そして「綾」もにごり酒。

ウジさんのところから、ちと引用。

つまり、お酒を飲めない人のために甘くしたり割って度数を下げて呑んでもらおうということでなく、

●日本酒以外のお酒好きの方
●以前は日本酒をよく飲んでいたのに最近は余り呑んでいない
●本当は日本酒が好きだけれども、最近呑む機会があまりない。あるいは量が減った
●パーティやセレモニー、お土産にシャンパンやワインを購入

炭酸感のある日本酒というのは想像しにくいですし、ましてやソーダで割るとなったら嫌悪感を持つ人もいるかもしれませんが、むしろ日本酒にあまり縁のなかった人に試して頂くと良いんじゃないかと思いますよ。

乾杯の時、シャンパンの代わりになると思いますし、風呂上がりにじっくりと晩酌する前にサッと一杯飲むのにも良いかもしれません。

「綾」は自分で炭酸を作り出しているので「ハイボール(リキュール等のソーダ割の総称)」と言ってしまうと語弊がある訳ですが、日本酒&ソーダ(感)というカテゴリーは今後、劇的でないにしろ伸びる可能性があるのではないかと思います。

冷酒よりも、いろいろな食事とのマリアージュが楽しめる気がするんですよね。ソーダ割最適なにごり酒とかあっても良いんじゃないかと思いますし。

ウイスキーがハイボールで復活したように、日本酒業界にも新しいチャレンジをしている方たちがいて、それが形になり、その上、美味しいということに驚き、嬉しくなった夜でした。

微発泡純米うすにごり生酒 綾(あや)」は限定生産(1,000本)とのことですので、夏の間にお目にかかりたい方はお早めに(コチラで購入可能)。

一緒に酒蔵見学した酒好きたちのエントリーです。ぜひこちらもご覧ください。

金婚・豊島屋酒造の酒蔵見学:創業慶長元年のサステナビリティとチャレンジ ([の] のまのしわざ)
夏に蕎麦屋で飲みたい!東村山にある蔵元「豊島屋酒造」の微発泡純米うすにごり生酒 - もともこも鳴き笑い
豊島屋酒造さんの酒蔵を見学してきました。 : オーシャンブリッジ高山のブログ
使える「デザインセミナー」 : 「不易流行」トンマナ(トーンアンドマナー)導く3つのステップ

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