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Google検索担当副社長マリッサ・メイヤーさんが、検索開発の方向性について話すという定例説明会に参加させて頂きました。場所は渋谷のGoogleの会議室です。

秋葉原に行ったり、今朝は築地で食事をしてきた。

今日に関してはサーチ全体の話。Googleが何してをきたのか、これから何をするのか。

会社がはじった当時、1999年にはいろいろな検索エンジンが乱立していた。

ウェブ検索の品質を提供する上では、これからウェブが複雑なっていくだろうという予測があった。5年前には5エクサイバイトだったものが、現在は281エクサバイトになっている。

ウェブが増えていくとユーザからのコンテンツのアッブロードも増えていく。ここ3年間でもビデオや写真など15倍に増えている。これは検索にも反映されている。20%くらいのデータは常に新しいものなっている。

検索エンジンなのでウェブをクロールするが、15〜20%は新しくなっている。数が増えるだけでなく、入れ替わりも激しくなってきている。

ウェブページやコンテンツが増えていくが、サイズだけでなく、さまざまなウェブページ以外のコンテンツを見せていくのが課題。

コンテンツの複雑化でユーザに負担をかけないようにするにはどうしたらいいか。2年くらい前にはじめたが、ウェブだけでなくビデオ、画像、書籍、地図、ニュース、プロダクトなどもおりまぜて表現するサービスを始めている。ユーザに負担をかけないように、15%の結果でブレンドされたような結果が表示されています。

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例えば「江戸城」で検索すると、写真だけでなく動画なども検索結果に表示されるようになっている。

コンテンツが増えていくという中で、オフラインのコンテンツをどうやって取り込んでいくかという課題もある。ブックサーチ、スカラーサーチ。普通の人には探し出すのが難しいものも探すことができるようになった。時間と空間を超えて、情報にアクセスできるようになった。

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先週リリースした「Fusion Tables」というサービス。研究者のデータがハードディスクの中でしまわれてしないようにするサービス。乳児の死亡率やマラリアの広がり方のデータや飲み水のクオリィのデータなど、それを相関させてビジュアライズさせて表示するサービス。エキスパートから出てきたデータを相関して表示するサービス。

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最近、特に顕著なのはユーザがインタラクションを要求している。YouTubeをとってみても、1分間に20時間分の動画がアップロード。Picasaには4,800枚の写真がアップロードされている。

小さなプレーヤーでもネットの力を使って世界を相手に仕事ができるようになっている。京都の小さい店舗の事例を紹介。

世界でもなかなか正確な地図データがない「Google Map Maker」を公開したところ、ユーザが地図を書くようになった。1日で6,000件の編集が加えられる。164の国で、ユーザにより利用されている。

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ウェブのサイズが大きくなっている。リッチで種類も豊富になっている。ユーザからの貢献も増えている。こういう世界では検索というサービスも進化しなくてはならない。

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サーチはスマートであるべき。

まず、検索のクエリーを考える、入力に労力がかからないようにするにはどうしたらいいか。

サーチの結果ですが、関連性だけでなく、パーソナル、個人に最適化するにはどうしたらいいか。

Googleというサービス自体がユーザが意識しなくても、Googleから働きかけることを重要視している。

「Google Suggest 2.0」では、キーワードを入れただけでURLも表示されるようになっている。検索エンジンをすっ飛ばしてもいいから、ユーザのメリットになった方がいい。USのみで提供中。

「Voice search」ではスペルが分からなくても、声で検索ができる。キーボードも必要ではない。

検索の効率をあげる一つの方法として場所がある。ローカル検索では携帯電話ならGPS、PCからIPアドレスを利用して検索結果を変えることができる。

Googleの研究部門では翻訳を研究しているところがあるが、言語は40カ国語での翻訳が可能になっている。ユーザに言語の壁を意識させずにアクセスさせるには、というところからきている。

自分が興味のあるコンテンツが他の言語であった場合に、例えばアニメ、日本語のコンテンツがリッチだが、アラビア語で検索すると自動的に日本語で検索して、それをアラビア語に変換することでユーザがアクセスすることができるようにしている。

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画像検索でキーワードを入れたところで「月」と検索して月の満ち欠けを検索したくても、その状態が分からなくても「Similar Images」で欠けた月を探すことができる。言葉で定義して絞り込むのではない検索方法。ユーザにとってのだいたいのイメージから検索することができるようになる。

今までのようにウェブで情報が増えてくると、人類においての課題、チャレンジは創造性をかきたるものであり、次に進むための考える。われわれの考えとしては、問題が複雑になっていくことに対して、検索もツールもパワフルにならないといけない。

ユーザに力をつけなくてはならない。ユーザに力がつくことで、ウェブそのものがよくなっていく。そしてユーザ一人一人がネット、検索の強力な味方になっていく。Googleではなく、ユーザによって変えていくことができると考えている。

「Googleモデレータ」という内部向けに開発されたアプリの紹介。聞いている人間が質問したり、第3三者がその質問に対して投票できたりする。発表する人間がオーディエンスの興味を把握することができる。オーディエンスも直接、考えを反映させることができる。これを公開してオバマ大統領がタウンミーティングで使うなどしている。ディベートにユーザが足を運ぶ必要がなくなった。

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「Flu Trends」というサービス。Googleにおいてのインフルエンザの検索がどれだけきているか。絵でみると重要なものである。アメリカとニュージーランドなどでサービス展開しているが、最近のクエリーを並べてみると結果がでてくる。

国のインフルエンザの広がりのデータと比べると非常に相関性が高いことが分かった。4月に突出しているが、それがいわゆる「新型インフルエンザ」の発見であった。先に分かっていれば何かできたかもしれない。ユーザのデータをもとに世界に貢献できるサービスを作れるかもしれない兆しである。

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ユーザの好奇心はまだまだ伸びる、無限であるといえる。ウェブも複雑になるしユーザの要求も増える。それにこたえるために良いものを作っていかなくてはならない。これからの課題も残っているが、そうしたことを考えながら開発を続けていく。

検索という課題だが、まだまだ終わりがないもの。同時に、われわれの発想のヒントになる。いろんなツールや検索のサービスを提供していきたい。

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質疑応答タイム。

質問:

音声認識の技術についてと「Flu Trends」はファッショントレンドなどにいかすことができるのか。

回答:

音声検索に関してはかなりのサンプルがある。サービス開始に先立ってフリーダイヤルでの音声検索を実施していた。いろいろな声や言い回しを集めて、ある程度のいい違いなどはキャプチャできるようになっいる。ただ、アメリカ英語とイギリス英語といったことになると、ちょっと違う。

ファッションに関してはもちろんですが、全体にいえる。検索のクエリーがとれれば、Googleトレンドもあるが、あらゆる頻度をグラフ化することができる。傾向が分かる。選挙の数字、ブランドの名前など。

時間軸がとれればニュースの話、テレビの話題など、顕著に分かる。針のように突出して出る。検索データと時間軸を組み合わせることで、精度を上げていくことで、いろいろな病気な世界全体での健康の問題などのツールにもなりえるのではないか。

最近はマイクロブログ、Twitterなど、ユーザが好きなことを書くが、その中から「風邪で調子が悪い」といったことも調べられれば、ユーザの動きを反映したデータとしても使える可能性を秘めているのではないか。

質問:

ブログ検索よりリアムタイムに近い検索はGoogleではどのようにカバーしようとしているか。Twitter検索のような。

回答:

インデックスというプロセスになれば、スピードが重視されている。全世界的に見ても速いのではないか。マイクロブログでも同様に考えている。

質問:

「Fusion Tables」などWolfram Alpha、Bingを意識しているようにも見えるが、どう考えているか。

回答:

おっしゃる通りここ2〜3ヶ月は非常にエキサイティングである。われわれのツールだけでなく、全く新しい考え方をしている検索サービスがでてきている。検索は全く解決された問題ではなく、まだまだ創造性の高いことができるということを、インダストリー全体で証明している。

われわれにとっては検索はいつまでも解決される問題ではない。まだまだ改良の余地があると思っている。競合に対してはもちろん注意しているが、最終的にはユーザが大事。そこに着眼することが、もっとも力強い原動力となる。ユーザが何を欲しがっているのか、考えているのか、それが創造の種になる。