久夛良木氏が語るPSP“19,800円”実現の舞台裏という記事がありました。

27日、税別で2万円を切る“衝撃的”という言葉の似合う価格が発表されたPlaystation Portable(PSP)。一部では「39,800円ぐらいでは?」、「いや、安価に設定したとしても29,800円」、「戦略的な価格でも24,800円が限界ではないか」と言われたPSPだが、そうした予想を下回る低価格を実現した。

「ハードウェアで損をして、ソフトウェアで儲けるビジネスモデルは存在しない」と公言してきたソニーコンピュータエンターテイメント社長兼CEOの久夛良木健氏ですが、果たしてどのようにしてこの価格を実現したのだろうか? という記事よです。

久夛良木氏自身「最初から価格を“スイートスポット”に持ってきたかった」と話すように、19,800円という数字は売れる数字だろう。パートナーからは、そんなに安いならば本体との同時発売ソフトを用意すれば良かった、と悔しがられているという。

ソニーにしてみてもソフトウェアが豊富にあった方が良かったかもしれませんが、裏返せば「かみさんにさえ話さなかった」というように、ギリギリまで価格の調整が行われていたということなんでしょう。29,800円くらい、と予算を考えていた人は、さらにソフトも1〜2本買えそうです。

「90nmの自社Fabに関しては、各方面から“無謀だ”との指摘を受けた。しかし、今回の値付けは外部調達で見込めるものではない。薄型PS2とPSP、それにソニーグループで必要ないくつかのチップを合わせると、90nmの自社Fabは、すべて埋まってしまう。半導体への投資はソニーとしてではなく、SCEとして始めたものだが、自社で必要な半導体を社内調達するためのもので、あのときの投資が無ければ、今回の低価格化も無かった(同)」

部品の内製化比率を50%にまで引き上げたことが低価格を実現できた理由だそうです。「ハードウェアで利益は出すが、ゲーム機の長いライフタイムサイクルの中で利益を出していく構造」ということですが、PS1、PS2の時は長い期間をかけて値下げをして利益を出していましたが、携帯ゲーム機ではそれは分からないため、始めから19,800円という“スイートスポット”を狙ってきたそうです。

PSPで価格、液晶パネルと並んで注目されていたのが、PSPが使うUMDを利用した映像コンテンツ流通の可能性である。PSPにはH.264再生デコーダの回路が内蔵されており、SD品質ながらも再生が可能。SD品質と言ってもPSPの液晶パネル解像度よりも高い解像度だ。

ぼくもゲーム機というよりは、それ以外の可能性が楽しみでもあります。

プレイステーション・ポータブル本体