Zeta 1.0のリリースが間近に——改めて新鮮なBeOS由来の機能という記事より。

「BeOS」をご存じだろうか? BeOSとは元Apple幹部のジャン・ルイ・ガセー氏が1990年に創業したBe社のOSで、今なお熱狂的なファンも多い。マイクロカーネルとPOSIX準拠のAPIを備え、とりわけマルチメディアの扱いに長けていた同OSだが、2001年、BeOS 5のリリースを最後にBe社の知的資産はPalm社に売却された。

BeOSを知っている人はあまり多くないかもしれませんが、ぼく自身はBeOSが立ち上がる頃はリアルにインターネットで見ていたので、実際にPowerMac 7600にインストールしてみたりして、意外に馴染みがあって懐かしいOSだったりします。一時、Appleが買収して次期Mac OSに統合されるのでは、という噂もあった程です。実際にはNeXTと統合されましたが。

BeOSはPalmに売却された後、2003年になってドイツのYellowTABが無期限のライセンスを得て後継OSとなる「Zeta」の開発を行っていました。チラホラと噂は流れてきましたが、いよいよ「Zeta 1.0」のリリースが間近に迫ってきたようです。展示ブースが設けられるOSC2005に先立つ形でデモが行われ、それに関するレポートです。

15秒で起動、シングルユーザーでの利用を想定、それぞれ個別の解像度などを設定できる32もの仮想デスクトップ、大容量(1Gバイト超)のメモリを搭載する場合でもインストール可能、BigDrive、USB 2.0などのサポートなど、様々な改善が行われているそうです。

デモでは、オフィススイートにBeOSでも採用されていたGobe Productiveが、日本語インプット・メソッドにはCannaが用意されていた。そのほか、開発環境として、GCC、Python、Perlなどのコンパイラ、スクリプト言語などが付属しているほか、いわゆるRADツールも用意されている。また、MS-DOSエミュレータやBochesなどの存在も確認できた。

日本語にも対応しているそうです。

Zetaでは、一定時間ごとに強制的に実行タスクを切り替えるプリエンプティブ・マルチタスク方式(非協調的マルチタスク)を採用し、かつ、「徹底した」マルチスレッド化により、処理の内容に応じてスレッド単位で任意のCPUに処理を自動的に分配できる。

この「徹底した」マルチスレッド化により、「800Mバイトほどの映像ファイルを同時に複数再生して、コマ落ちもなく非常にスムーズな再生」や、複数のCPUを利用する際に効率よくリソースが利用できるようになっているそうです。ちなみに「64ビットCPUは、32ビットのデュアルCPUとして認識する」というのは興味深いところです。

「Zeta」がどのように進化していくか、楽しみです。