マイクロソフト・古川享最高技術責任者が会見〜「私の役割は明確なビジョンを示すこと」というニュース。

会見場に現れた古川氏は、「ご無沙汰しています」と第一声。「最近、『古川さんは、マイクロソフトを辞めてから何年経つのか』、といった質問を受けるようになり、改めて自らの仕事を明確にしておきたいと思った」と、笑いを誘いながら今回の会見のきっかけを述べた。

アメリカ本社の副社長として活動の場をアメリカに移していた古川氏が、執行役最高技術責任者として2004年は日本で活動することを発表しました。古川氏に変わる人材が育たなかったことで、古川氏がてこ入れせざるを得なくなったということでしょうか? 確かに古川氏のような人物がいないと、インパクトはない訳ですが。

日本法人の主要ポストに日本人以外が登用されていることに関しては次のように述べたそうです。

現在、キーとなるポジションについている人たちは、それぞれの個人の努力によってそのポジションを得た。グローバル企業であるのだから、どの部署に日本人がいても、外国人がいてもいいだろう。むしろ、外国人がキーポジションにいることで、欧米での成功事例が日本にうまく応用できる地盤ができたともいえる。

日本人もっと頑張れ、というこでしょうか。

Sunとの和解に関しては次のようにコメントしています。

訴訟を終わらせたことは、お互いにとっても、業界にとってもプラスである。Sunの技術と、Microsoftの技術が相互に利用できることは、大きなメリットだ。

マイクロソフトからは革新的な技術が出ないのはなぜか、という質問に関しては下記のように回答していますが、

www.research.microsoft.comを見てほしい。マイクロソフトの研究員のレポートが500にのぼるジャンルで公開されている。HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)やグリッドの世界では、マイクロソフトはなにもしていないと言われるが、このサイトで、HPCの文字で検索しても200件のレポートが出てくる。イノベーティブな技術には積極的に取り組んでおり、しかもこれを公開している

公開するのと革新的な技術が出てくるのは違うと思うのですが。なんて、重箱の隅をつついても仕方ないのですが、これはマイクロソフトでしょう! と言えないあたりもどかしさを感じているかもしれません。

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具体的には、「社内だけでなく社外の知的財産に対してもクロスライセンス契約を結んで紹介する」「操作方法やデータのやり取りなどに互換性を持たせ、コネクタやプロトコルを気にせず利用できるようにする」「障害を持つユーザーにとっても使いやすい製品を開発する」ことなどを挙げた。

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なかでも社員の可能性を広げることに関して同氏は、「企業を代表するような人間の顔が見えなくなった。だからといって自分がまた目立とうということで日本に戻ったのではなく、顔を見せるにふさわしい人材を作り出していくようにしたい」と、自らの立場を明確にした。

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EUとのWindows Media Playerのバンドルに関する訴訟では、「国内メーカーが自動車を輸出したとき、タイヤがブリヂストンでも、顧客の利便性を考えた商慣習では当たり前のことと受け入れられる。コンピュータでもある範囲では組み入れたほうが利便性がかなうこともある。その範囲は報道や顧客の判断、評価になる」と述べた。