Adobe、クラウドサービス「Creative Cloud」への移行を発表 → 「Creative Suite」新製品はナシ

2013 05 07 1126

Adobeが「Creative Suite」の新製品開発を中止し、今後は「Creative Cloud」に集中することを発表しています。

「Creative Cloud」は2012年4月のサービス開始以来、有償メンバーが50万人、無償メンバーが200万人を超えているそうで、Adobeとしてはここにフォーカスしていく、ということです。

永続ライセンス版「Creative Suite」6製品のサポートと製品提供は継続するものの、新製品の開発は中止するとしています。

Adobeデジタルメディア担当シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるデイビッド・ワドワーニは次のようにコメントしています。

「1年前にサービスを開始したCreative Cloudはこれまで大成功を収めてきました。我々のエネルギーと才能ある人材をCreative Cloudに集中させることによって、Creative Cloudメンバーに対してより迅速にイノベーションを提供できます」

Adobeのビジネスモデルが、パッケージ販売から定額課金に変わります。

なお、Fireworksはなくなるようです。

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Creative Cloud製品のメジャーアップデートの発表に合わせ、主要製品ラインに加えて、30以上のツールやサービス、サブスクリプション制料金プランが発表された。多くの新機能が追加されたAdobe Photoshop CC、InDesign CC、Illustrator CC、Dreamweaver CC、Premiere Pro CC、After Effects CC、Muse CCなどが含まれている。いずれも、Windows、Mac OS X、iOS、Androidから利用可能だ。

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