「Google Reader」なぜ終了するのか?

2013 03 15 1413

「Google Reader」のサービス終了が発表され、やれ代替サービスはどこがいいとか、やれRSSリーダは終わったとか、色々な話が聞かれます。これまでのRSSリーダとの付き合い方によって、思うところは人それぞれでしょう。

というところで「Google Reader」に関する記事も色々と出てきていますので、ちょいとまとめておきたいと思います。

まずは、なぜ「Google Reader」は終了するのか? という話。

Google Readerはなぜ終了? 元責任者が理由を推測 – ITmedia ニュース

Google Readerのチームは社内的な引き抜きの危機に遭ってきたという。Google Readerのスタッフは、トップダウンが一般的なGoogleのほかのサービスと異なり、ユーザーの反応を元に独自にソーシャル機能を発展させてきた、「ソーシャル」をよく理解しているスタッフだった。こうしたスタッフが2010年、Google+の開発のために投入され、この時点でGoogle Readerは実質的にメンテナンスモードに入ったのだという。

もともと収益を上げたことがないので、それは直接的な要因ではないだろう、という元責任者の話。さらに、2011年10月のリニューアルでも、共有機能やソーシャルの機能が削除され、利用者が減ったのではないかと推測しています。

Googleリーダーのルック&フィールを継承したRSSリーダー『The Old Reader』 – K'conf

要するに何が問題なのかと云えば、GoogleはすべてのサービスのユーザーをGoogle+に集めてGoogle+を一つのハブにしたいという考えを持っていると見られますが、ところがGoogleリーダーではFacebookにTwitterにそして“あとで読む”系の外部サービスにユーザーが拡散してしまって肝心のGoogle+には思ったようにユーザーが誘導されない、これでは全くやってる意味がないというのが本音なのではないかと思います。

こちらの記事では、Google+をハブにしたいのであって「Google Reader」ではユーザが拡散してしまうので、Google的によろしくない、という分析。

いずれも、Google+の何らかの影響を指摘しています。

続いて「Google Reader」の代替サービスについて。

Google Reader 代替にFeedly が名乗り。他社アプリのAPIアクセス受け入れも表明 – Engadget Japanese

さらに Feedly はバックエンド側で Google Reader の クローン API を用意してサードパーティのクライアントアプリからのアクセスを受け入れることも表明しており、他社の Google Reader (サーバ) 対応 RSS リーダーアプリも、アップデートでアクセス先を変えるだけでそのまま移行できることになります。

Google Reader API互換サーバを準備しており、Feedlyに移行すれば、そのまま「Google Reader」対応アプリが使えるという嬉しい話も。

「Reederは死なない」──Google Reader人気クライアントが宣言 終了反対で署名運動も – ITmedia ニュース

「Don’t worry, Reeder won’t die with Google Reader.」(心配するな、ReederはGoogle Readerとともに死ぬことはない)――Google Readerの人気クライアントアプリ「Reeder」のTwitterが、Google Reader終了の告知を受け、こう宣言した。

ぼくが愛用しているこれで「Reeder」も、何らかのアクションを起こしてくれるようです。

その他の記事。

RSSリーダーが時代遅れとか言ってるけど、自分が使いきれてない事を時代のせいにするなよ – あざなえるなわのごとし

でもRSSリーダーの情報は他と違うんですよ、カスタムしてっから。
他のキュレーションで手に入らない情報だからこそ、
自分に特化カスタムしたRSSリーダーで得るニッチな情報源になってる。

そうなんですよね。誰かのフィルター、ソーシャルのフィルターを通していない情報を得やすいということで、確かにRSSリーダはまだ必要な存在だと思っています。

「RSSリーダーは終わった論」に思う、図書館の本をすべて読むことができた時代の伝説的司書・リチャード・ガーネットの話 : アルカンタラの熱い夏

現代は、目録(インデックス)の時代の延長にあるわけですが、それでも私は、できる限りの範囲で、博覧強記でありたいと思っているし、そこにロマンを持っています。つまり「RSSリーダーは終わった論」に私が感じる“話のあわなさ”というのは、それがマーケティングやテクノロジーの話に終始して、「知」に対するロマンの持ち方の問題にまで話が及ばないからです。

佐々木さんが書くように、繰り返しになりますけど、ソーシャルでフィルターされたものも良いんですけど、それはそれとして「でもそういうんじゃないんですよ」ということになるんですよね。

そもそも、RSSリーダは未読が多くなりすぎちゃって云々という話に関しては「整理したらいいんじゃないの(震え声)」と思ったりもします。

Googleリーダーに登録しているブログを情報収集のために最適化してみたという記事を書きましたが、この方法にしてからRSSリーダが破綻せずに、きちんと機能して使うのが楽しくなりましたのでオススメです!

「Google Reader」から「livedoor Reader」に乗り換える方法(個人的にはInstapaperに送りたい)という記事も書いています。