グーグル、揺らぐネット覇者の座 フェイスブックに敗北という記事より。

インターネット検索最大手、米グーグルのネット覇者の座が揺らぎ始めている。2010年はサイト訪問者数で交流サイトの米フェイスブックに抜かれて首位を明け渡し、株価も年間で5%下落した。人材流出も止まらず、「かつての輝きを失った巨人、マイクロソフトに似てきた」と揶揄(やゆ)する声も漏れている。

Googleの“ネット覇者”の座が揺らいでいる、脅かしているのはFacebookである、という記事です。

Googleは「かつてアキハバラでケータイに見入っていた立場から、携帯機器全般の心臓部を握り、サービスをリードする存在にまで一気に駆け上った」ものの、しかし株価は伸び悩んでいる、と。

その理由の一つは「成長力への懸念」だそうです。

まず、収益のほとんどを検索連動型広告に依存する事業構造。新たな収益モデルが見えず、広告収入が生命線である構図が創業以来、変わらない。

広告で莫大な収益を上げている訳ですが、確かに新たな収益モデルは出てきません。

そして明かされる、Yahoo! Japanへの検索エンジン採用の舞台裏です。「ある交渉担当者」によれば、日本でもMicrosoftの技術を採用することは、ほぼ決まっていたのだそう。

しかし「グーグルがヤフーの筆頭株主であるソフトバンクの孫正義社長にアプローチし、ひっくり返した」と打ち明けています。

広告収入に直結する検索分野では絶対に負けるわけにいかない――。そんなグーグルの事情が、なりふり構わぬ提携交渉からにじみ出る。

日本で大きなシェアを持つ、Yahoo! Japanの検索エンジンに採用されるか否かというのは大きな影響がありますからね。なりふり構わなくても、当然かもしれませんね。

そして、株価が伸び悩むもう一つの理由が「グーグルの影響力が及びにくい領域がネットの中に着実に広がりつつある」というもの。

つまり、Facebookの台頭です。

フェイスブックのシェアは約9%で初めて首位となり、前年1位だったグーグルは7%強と2位に陥落した。さらに11年1月1日までの1週間を見ると、フェイスブックは11%にまで増える一方で、グーグルはやはり7%強止まり。ユーチューブを入れても11%弱とフェイスブックに届かない。

ネットの「入口」を押さえていたGoogleですが、利用者の行動が変わりつつある、ということですね。日本では、ツイッターがこれに変わるでしょう。

ネットの利用者がこれまでのように「まずは検索」ではなく、直接好みのアプリ(応用ソフト)を立ち上げて使うという行動パターンの変化もグーグルの検索サービスには脅威。

スマートフォンの普及というのも、拍車をかけています。

グーグルの経営思想は、マイクロソフトの看板商品であるOSを無償で配布し、技術を囲い込むマイクロソフトとは対極的に、どんどん公開するオープン路線に端的に表れている。自社OSの普及が加速するなかで、「マイクロソフト化」が指摘されるようになったのはグーグルには皮肉な展開だ。

SNSはGoogleの苦手とする分野だと思うのですが、どんな巻き返しをしてくるのでしょうか。このままGoogleが沈んでいく、なんていうことはないとは思いたいのですが。

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