Google「死海文書」をデジタル化

「死海文書」をデジタル化、ネット上で全編公開へという記事より。

約2000年以上前に羊皮紙などに書かれ、1947年以降に死海のほとりで発見された「死海文書」の全編が、デジタル撮影されてインターネット上で公開されることになった。イスラエル考古学庁(IAA)と米検索大手グーグルが19日、共同プロジェクトの計画を発表した。

「死海文書」と聞くとエヴァンゲリオンとか思い出してしまうのですが、リアルの「死海文書」がGoogleの手によりデジタル化されることになったようです。イスラエル考古学庁(IAA)とGoogleが、共同プロジェクトを発表しています。

考古学史上最大の発見ともいわれる死海文書は、約900種類の文書を記した羊皮紙やパピルス、銅板など3万片から成る古文書群。死海近くの洞くつで1947年、遊牧民が初めて発見し、残る紙片もその後数年の間に周囲の洞くつから次々と見つかった。古代ギリシャ時代のユダヤ教発展の詳細などが書かれている。

この歴史的な発見に「だれもがクリック1つでこの宝にアクセスできるようになる」というのですから、すごいことです。

実物を見るというのも大切なことですが、世界中の研究者が簡単にアクセスできるようになる、というのもすごいことですね。「現物を外部にさらす必要もなくなる」というのも大きいでしょう。

死海文書のすべて

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Google、死海文書の全文をオンライン公開へ

今回のプロジェクトは所蔵するイスラエル考古学庁 ( IAA) と Google の協力により、大量の写本の断片をマルチスペクトル画像技術でデジタル化し、周辺資料や翻訳とともにオンラインのデータベースとして公開してゆくもの。ゲームなどに登場する「死海文書」やら「エノク書」の印象ではそんなものを公開して大丈夫か?といいたくなりますが、かつての撮影技術では見つからなかった要素が発見される可能性とともに、オンライン公開することで広く今後の研究に活用する(そして現物の劣化を防ぐ) 有意義な計画です。問題ありません。

グーグル、死海文書をデジタル化へ

イスラエルの研究家たちは、死海文書がさらなる写真撮影に耐えられるかどうか心配するようになっていた。光と空気にさらされることは、文書に悪影響を及ぼすからだ。CNNの報道によると、Googleはスペクトルスキャンと赤外線スキャンの手法を用いて死海文書のデジタルコピーを作成し、完成後にオンラインで一般公開する予定だという。