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東京大学が、アニリール・セルカン大学院工学系研究科建築学専攻助教に対し、授与した博士(工学)を取り消すことを発表しています。

この決定は、東京大学評議会申合せ「学位授与の取消」における取消しの事由である「不正の方法により学位の授与を受けた事実が判明したとき」に該当するためです。

発表では、詳しく盗用について説明されていますが、他の著作物の一部を盗用した箇所が、376ページのうち149ページ(全体の約4割)に渡っていたそうです。

悪質な例として、

・原典における主語を著者に相当する語(I等)に置き換える
・原典の表現に著書の関与を加筆(by the Author等)

といったことも挙げられています。東京大学総長は「今回認定された不正行為は盗用であり、当該論文全体に広く存するなど、その態様は悪質」と。

これを受けて、学位取り消しとなったアニリール・セルカン氏が、自身のブログを更新しています。「東大からコメントを差し控えるよういわれていた」そうです。

アニリール・セルカン | ご報告

通常、論文には多くの参考文献を使用します。僕も自分が使用した参考文献は論文にリストをつけて東大へ提出し、担当教授や東大のチェックを受け、結果オフィシャル・レコードのグレードはオールAという通知表が届き、7年前博士号をいただきました。

アリニール・セルカン氏は「論文と参考文献のリストが照合できるよう番号を振る必要があるのに、それが振られていなかったという僕の単純なミス」という認識です。

「退職手続きについては、担当者が進めますとのことでした」ということですが、東大の発表では「アニリール・セルカン大学院工学系研究科建築学専攻助教」となっているので、まだ退職手続きは取られていないようです。