新社長を直撃! 日本マクドナルド その1〜強いところをより強くしていくのが経営という記事。

外食産業全体は、マイナス成長からいまだ抜け出せていない。こうした状況での好調な決算は、社長就任わずか1年という原田永幸氏の手腕によるところが大きい。「強い部分を強くした結果」と原田社長は語る。だが、社内の意識は大きく改善している。いま、日本マクドナルドで、何が起こっているのだろうか。

原田社長、なんだか老けました? 白髪も目立つし、やはり大変なんでしょうかね。しかし「2004年度(2004年1月〜12月)連結決算は、8年ぶりの前年度比売り上げ増、3年ぶりの黒字回復、そして、5四半期連続の既存店売り上げ増という好調ぶり」だそうです。

成果として「マクドナルドの強みを再認識し、そこを強くする施策に取り組めたこと」を挙げています。これは、Appleでの成功体験も大きいのかもしれません。

私は、1997年にアップルコンピュータの社長に就任しました。このときにアップルは、アップルらしさを忘れ、余計なところにばかりリソースを配分していた。だが、スティーブ・ジョブズがCEOとして復帰してからは、個人用携帯情報端末の「ニュートン」をやめ、ゲーム機の「ピピン」をやめ、という具合に不要な事業を切り捨て、アップルが強い分野だけに投資を集中した。そうして登場したのがiMacであり、その後の成長につながっているのです。

商品ラインナップを揃えることが重要な時期とそうでない時期があり、一時不振に陥ったAppleが極限までスリムになっていく姿、そしてそこからiMacの成功をきっかけに這い上がってくる時代というのは、ぼくにとっても強烈な体験でした。今思えば、よく無くならなかったよAppleは。「強みは何か」をトップから社員までが共通の認識としてとらえることは、大変重要なことなのです、と原田社長は言っていますが、同感です。

・優れた社員をいかに伸ばすか、そして、お金を使って、どれだけ成長させるかがカギなのです
・日本人は、お金を使って事業を伸ばすことに対して消極的すぎる
・お金を使わずに伸ばそうとするから、伸びるものも伸びないことが多い
・継続的な成長を目指すのであれば、投資に対して積極的であるべきだ

カリスマ経営者がいなくなったマクドナルドを、よくぞ立て直したな、という感じもしますね。ともすれば、藤田田氏が亡くなった時点で、マクドナルドもここまでか、のようにも思ってしまっていたのですが。

社内には三つのことを言っています。一つは、上司に対して正しい異論を唱えて、どんどん議論してほしいという点。二つめは、リスクがあっても新しいことをやる意識の徹底。そして三つめは、先にも触れましたが、「お金が必要だと思ったら、金をくれと言える社員であってほしい」ということです。

原田社長の語っている話は、どれも当たり前のことなんですけど、当たり前のことが当たり前のようにできない難しさというのはあります。そして、改めて当たり前のことを聞かされ、ハッと気づくことも。