「シンプルケータイはケータイのビジネスモデルを変える」〜ツーカーセルラー東京の津田裕士社長という記事より。

液晶なし、マナーモードなし、アドレス帳なし。ツーカーが2004年11月に発売した「ツーカーS」は、お笑いタレントの松本人志が「話せりゃええやん」とつぶやくテレビCMそのままに、機能を通話に限定した端末だ。この端末が売れている。

12月に純増数でボーダフォンを抜く3位に躍り出たツーカー、トップダウンで「ツーカーS」の開発を進めたツーカーセルラー東京津田社長のインタビューです。

・ツーカーSは60歳代後半〜70歳代のユーザーを中心に売れている
・これまでの他社のシンプルケータイは中途半端だった
・最初は20〜30ページのマニュアルをつける予定だったが無しでも使えるケータイにした
・製品化まで3年
・売れないとメーカーからも断られた
・「液晶くらいは付けた方がいい」という意見もあったがランプの色で分かるようにした
・着信音は高齢者にも聞きやすい音域
・通話音も音域をやや高め

例えば、筆記用具は100円のボールペンで満足する人もいれば、何万円もするモンブランのボールペンを使う人もいる。機能一辺倒ではなく、ユーザーのニーズに真に合わせた端末作りをしていく方針です。

ここまで割り切って、製品やサービスを作ることが可能でしょうか?

ある意味では、数年前までのAppleがそうだったと思います。増えすぎた製品ラインを極限まで切り詰め、しかしそれを逆手に取って魅力ある製品を提示する。売れたらカラーバリエーションを増やす。新たな製品を投入する。しかし製品ラインは至ってシンプル‥‥。

やはり、ぼくの周りでも電話長機能くらいは、という意見も聞かれましたが、そもそもシンプルなものを求めている高齢者は電話帳登録なんてしないはずなんですよね。紙の手帳で十分。一つ機能を付ければまた一つとキリがないですから、削るのであれば徹底的に削る精神でいかないと、結果的に「中途半端」になってしまい、誰に向けた製品なのかが不透明になってしまうのでしょう。