「売る力」とは顧客を「知る力」〜ソフトブレーン会長 宋 文洲 氏(その2)です。

社員は会社から自立していないと駄目だとつくづく思いました。「会社にどんなことが起ころうと大丈夫だ」というスキルを持てるよう自分を磨いていないといけない。

宋会長は、大学院を卒業して就職したソフト会社が3ヶ月で倒産してしまうということを経験したそうです。しかし「自信があったのであせりはなかった」と。

問題ないと思っていました。自分に自信があったからです。「会社あっての自信」ではなかったですから。

当たり前のことなんですが、「会社にどんなことが起ころうと大丈夫だというスキル」は自分に自信を持つためにも、そして常に自分を磨くためにも必要なことなんだよな、と改めて考えさせられます。そして、今の自分にはいったい何があるだろう? と。

大学院で作ったソフトウェアを手直しして販売することにしたそうですが、

土木のソフトは、営業のプロではない私が営業したにもかかわらず、実績を上げることができた。だから、プロの営業担当者を雇えばもっと営業成績が上がるだろう、と考えたんです。ところがうまくいかない(笑)。

そこで観察の結果、

当社に来た営業担当者はずっと大きな会社で同じことをやってきた人で、新しい仕事を始める経験を全くしたことがなかった、ということ。どんなに優秀な人でも、同じ仕事を何十年も繰り返し、新しいことを全くしなかったらばかになってしまう。

ということだったそうです。「今、隆盛を極めている営業力も、時代が変われば、全く適合しないものに成る可能性がある。それを認識する必要がある」とも。

1年後という先の話ではなく、確かにぼくのいる業界は半年後のことも分からないようなところで、自分のスキルが役に立たなくなっていくリスクは非常にあると思います。何か一つの技術が、例えばブログがあっという間に色を塗り替えてしていく訳ですから、常にアンテナを張り巡らせていることが最も大切なことかもしれません。

やっぱり変だよ日本の営業―競争力回復への提案

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大きな会社だから、という規模だけでは安心できないのが現実でしょう。であればこそ、できるだけコントロールできる状態を構築しておき、万が一の事態に備えるということが大切なのではないかと思います。「だれかに頼って安心するのではなく、自分で生きていく力を身につけること、自立することがいちばん大切なんですよ」と宋文洲会長。