Winny開発者、逮捕です。

京都府警は5月10日、P2Pファイル共有ソフト「Winny」を開発し、ユーザーが著作物を違法複製できるようにしたとして、著作権法違反ほう助容疑で東京大学大学院助手の男(33)を逮捕した。

簡単に言うと、P2PソフトWinnyを使って違法なファイル共有ができるため、Winny開発者の47氏と呼ばれていた男性が著作権違反幇助として逮捕された、ということです。

実際に、Winnyのファイル共有で逮捕される人はいましたが、開発者自身が逮捕されるとは思いませんでした。プログラム開発者が著作権法違反の幇助に問われるのは国内初で、さらに著作権幇助で刑事事件の対象になるのは世界的にも珍しいのではないでしょうか。

Winny開発者を逮捕へ 京都府警、30代東大助手 国内初という記事によれば、47氏が勤務していた東大大学院情報理工学系研究科など数カ所の強制捜査に着手する方針とのこと。

包丁は野菜を刻むこともできるし、人を傷つけることもできる。罪に問われるのは、人を殺傷した実行行為者だけだ。拳銃は、人を殺傷する以外に目的を持たず、日本では所持も製造も禁止されている。京都府警が今回、ウィニーという通信ソフトの開発者を著作権法違反の「ほう助」で立件に踏み切るのは、同ソフトをネット社会における「拳銃」の開発に等しい、と判断したといえるだろう。

こういう例えはよくされますが、実際のところはどのように判断したら良いのでしょうか。海外では「ビデオ録画機が海賊版の製造に使われても、録画機自体は違法ではないのと同様」という判決も出ています。

実は捜査記録がネット流出 京都府警巡査のPCからというニュースにある通り、47氏を逮捕した京都府警からもWinnyで情報流出しています。

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Winny開発者逮捕、著作権法違反幇助の容疑で

京都府警によると、金子容疑者はWinny開発の動機として「現行の著作権法に疑問を感じていた。その中(現在の法体制の下)で違法にデジタルコンテンツがやり取りされるのは仕方がない。それなのに企業が新たなビジネスモデルを構築せず、警察に取り締まりを任せている。この体制を崩壊させるには、ネット上で著作権法違反をまん延させる必要がある」と自らの行為の違法性を認める発言をしている。

ACCS「今回は捜査に協力していない」

ACCSによると「逮捕は報道で知った。事実関係を警察に問い合わせ中」とした上で、「逮捕について、コメントはまだできない」と述べた。

小倉弁護士「Winnyは『中立的な道具』、罪になるかは判断が分かれる」

「裁判になるとややこしいので、検察側は略式起訴で済ませようとするのではないか。開発者側は罪を認めて罰金を払うか、無罪を主張して法廷で争うかのどちらかだろう」。

Winny開発者を逮捕 - 京都府警

府警は昨年11月、Winnyを利用して映画やゲームソフトなどをインターネットユーザーがダウンロードできる状態にしていた著作権法違反(公衆送信権の侵害)の疑いで2人の男性を摘発、その際、この助手の男性も任意の調べを受けていた。