三菱自の支援打ち切り、ダイムラーが表明というニュース。

独自動車大手のダイムラー・クライスラーは22日深夜(日本時間23日早朝)、経営再建中の三菱自動車の増資計画には参加せず、今後の財務支援も中止するという声明を発表した。

うひょー、何があったんでしょう? という感じですが、このままではダイムラーが利益を出せないという判断でしょう。テレビのニュースによれれば、株主総会で随分と突き上げられたようですが。「ダイムラーが保有する三菱自の株(発行済み株式の37%)を売却し、全面撤退する可能性もある」ということで、三菱自動車はかなり瀬戸際に立たされてしまった感があります。

ダイムラーから社長を招きましたが、うまくいかなかったのは社長が悪かったのでしょうか? それともそれに従わない抵抗勢力のようなものがあったのでしょうか? ルノーからゴーン社長を招いた日産がV字回復したのを後追いしようとしたのでしょうが、結果的に大失敗だったということになります。なんとなく、ボーダフォンとかぶるな‥‥。

ダイムラーは会議終了後の声明で、「三菱グループの他の主要株主とともに、三菱自の強固な財務基盤を確立しようと懸命に努力したが、ダイムラーにとって受け入れ可能な解決策を見いだすことはできなかった」として、計画に盛り込まれたダイムラーの負担額が過大だったことを示唆した。

なんとなく、三菱のグループ会社が抵抗勢力になってしまったような感じもあるのでしょうか。三菱グループの結束は堅いそうですが、ここは思い切って任せてしまった方が良かったのではないかと他人事ながら思います。これでグループでさらに融資をしても、きっと同じことの繰り返しでしょう。こういうのは根本的な荒療治をしない治らないはずです。

工場閉鎖やコスト削減などを進めたが、北米の自動車ローンに大量の焦げ付きが発生して、2004年3月期連結決算で、営業利益は1050億円の赤字になる見通しとなり、ダイムラーや三菱商事などグループ企業が新たな再建計画作りを進めていた。

自動車会社の多くは北米で利益を挙げるそうですが、三菱自動車では金利ゼロローンとかやって、失敗してしまったそうです。つまり“焦げ付き”ですね。

半年くらい前でしょうか、ワールドビジネスサテライトで再建に奮闘する三菱自動車マン、という特集が組まれていたのを思い出します。確か、新しい営業担当の執行役員のような方が入社した時だったと記憶しています。現場の悲鳴は、とにかく売るものがない、ということでした。モデルチェンジが行われないので、売ものがない。しかし、お客さんとの関係を切らないように、地道な営業活動を行っていく、というものです。例えば、馴染みの家の奥さんが退院したら、大丈夫ですか、とお見舞いにいく。関係は強固になる。しかし売りもののクルマがない‥‥。

浦和レッズのスポンサーでもありますし、できることならなんとか立て直しをして欲しいところですが。

■関連記事

再建の青写真消滅、何が起きた?…三菱自ショック走る

また、三菱グループが主体となって財務面の支援策をまとめ上げたとしても、主要3社には「自動車メーカーの経営が分かる人間は皆無」(三菱商事幹部)という状況のため、「国内外の他の自動車メーカーに支援要請することになるのではないか」(業界関係者)との観測が広がっている。

三菱自と業務提携は継続…ダイムラー副社長

ゲンツ副社長は、三菱自への支援打ち切りを決めた理由について、「三菱自の他の主要株主と再建に向けた意見の食い違いがあり、十分な利益を上げられないと判断した」と説明した。