インターネット利用がCD売上に与える影響はプラス〜米大学生の卒論公開というニュース。

その結果、これまでの調査にはなかった興味深い結果が得られた。5歳から14歳の子供と15歳から24歳の若者においては、インターネットを利用することでCD売上が減少することがわかった。しかし、25歳から44歳と、45歳以上の大人に関しては、逆にインターネット利用によりCD売上高が増加した。総合すると、インターネット利用によってCD売上高は増加する傾向にあった。

この結果、なんとなく分かるような気がしました。プリンストン大経済学部学生のEric Boorstin氏が、インターネット利用の有無がCDの購入傾向にどんな影響を与えるか分析した結果を卒論にまとめともので、直接の原因と考えられるファイル交換に限定するのではなく、インターネット利用との相関を調べたものだそうです。

ファイル交換がCD売上高に与える影響は若い人々の間ではマイナス傾向だが、大人ではプラス傾向にあることを示唆していると考察。いずれにしても、ファイル交換がCD売上を減少させる主要な要因とはなりえないと結論付けている。

若い時分というのは、お金がなくて、CD買うのも困るくらいでした。音楽サークルに所属していましたが、仲間内では生活費を削ってCDを買っているヤツがたくさんいて、今の時代だったらそういう連中はファイル交換をしていたのではないかと思います。ただ、言えることは本当に好きなアーティストだったら、CDは買うでしょうね。

で、自分が大人になって気づくのですが、いわゆる“大人買い”というやつですか。自分で稼いで少々の小遣いが持てるようになると、CDくらいならば衝動買いしても平気な訳です。サザンオールスターズ「彩〜Aja〜」のVCフルコーラスが無料公開というニュースを見て、実際に見て曲が良かったりすると「買ってみようか」と思う訳です。こういう傾向ってあるのではないかと思うんですが、どうでしょうか?

ただ、大切なのは「本当のファン」をつくることなのではないかと。アーティスト・レコード会社だって、CD屋で衝動買いする人を真の顧客だとは思っていないと思うんです。本当のお客さんは、アルバムを出せばリピートしてくれるお客さんであって、予測できないお客さん相手の商売ではないと。グッズもしかり。若い頃ほど盲目的になんでも買ってた記憶があります。そう考えると、CDが売れなくなっているというのは、楽曲やアーティストに魅力がなくなっているのではないかなぁ、なんて推測もできるのではないかと思いました。

さらに全米レコード協会がファイル交換ソフト利用者を提訴していることに関して、若い人よりも大人の方が法的な脅威に対して反応しやすいと考えれば、訴訟によって短期的に売上が減少することすら考えられると推測している。

ファイル交換を毛嫌いするのではなく、うまくプロモーションに活用できる方法を考えた方が得策のような気がします。強く制限をかけていくのは、却って逆効果のような。

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ファイル交換とレコードの売上減少は無関係?

「論文によると、ファイル交換がレコード業界の売上に与える影響は統計的にほとんど無視できるほど小さく、たとえ影響があったとしてもごくわずかであることが判明したという」という興味深い結果ですが、サンプルが世界中のインターネットによるダウンロードの0.01%ということで、サンプルの取り方やモデルの構築の仕方まで含めて、さらに分析される必要があるとのこと。