オフィス・工場で夏を乗りきる15の節電術

雷ガード付6口節電コンセント ASW-017

「過去に日経エコロジーが取材した、効果を証明済みの対策」ということで、オフィス・工場で役立つ15の節電術がまとめられている記事がありました。

この夏を乗り切る15の節電術という記事です。

休業、間引き運転、不要な照明の消灯――。東日本大震災による未曾有の被害を考えれば、各企業が活動量を落としてでも節電するのもやむを得ない。だが、この苦境からはい上がり、できるだけ早く復旧・復興を果たすためには、従来と同じ活動をより少ないエネルギーでできるようにする知恵が求められる。

夏には電力不足が予想されますので、より一層の節電が求められることになりそうです。

が、単に節電といっても待機電力を少なくするとか、できるだけ電気をつけないとか、エアコンを弱めるといったことしか思いつかないのですが、他に効果的な節電方法があれば実施したいところです。

こちらの記事では、実際にオフィス・工場で効果のあった節電方法がまとめられていますので、ぜひ参考にしてください。

・ブラインドを降ろし羽根は水平に

空調から噴き出した空気が窓に当たると、窓の熱を吸収して空気の温度が変わる。その空気の温度を再調整するのに新たなエネルギーが必要になるのを、ブラインドで窓を覆って防ぐ。

・外気の導入量を抑える

横浜市立大学付属市民総合医療センターは、1時間当たり150立方メートル導入していた外気を同90立方メートルに約4割削減。

・空調機弁の入り口を閉め出口を全開

外から取り入れた多量の空気を、絞り込んだ室内への吐き出し口に流す従来の方法では、空気の圧力損失が生じ、エネルギーが無駄になる。逆にすれば、同じ風量でも2割の省エネになるという。

・冷房温度を下げても省エネに

福岡市総合図書館では、冷房を入れる際、室温25.1℃、湿度60%にしている。室温を28℃にしたときよりも省エネになるという。

・「空調補助ファン」を装着

「ファンが回転することで室内の冷気と暖気が混ざり、室温にムラがなくなった」

・帽子など用意し屋外作業を推奨

例えば、屋外の活用。部署の会議や社員同士の打ち合わせに、屋外を活用することで、空調や照明のエネルギーを節約する。太陽光発電で充電したパソコン用バッテリーを社内に用意し、社員が自由に使えるようにした。

・日没に合わせて照明を点灯

廊下をはじめとする共用部に設置した照明の点灯時刻を日没時刻に合わせてきめ細かく変えているのが、カシオ計算機八王子技術センターである。

・反射板装着で明るさ向上

蛍光灯から天井に向かって照射する光を反射板で下方に向けることで、旧タイプの2灯とほぼ同じ明るさを1灯で得られるようにした。

・全社のパソコンで節電

同社は、一定時間操作しない状態が続くとモニターの電源を自動的に切るようにOS(基本ソフト)の設定を変更するよう呼びかけている。本体を「休止状態」にする機能を使えば、電力使用量をほぼゼロにできる。

・季節に合わせて冷却水や冷・温水の温度を変更

冷却水や冷・温水の温度は冷房負荷の高い夏季に効率が良くなるように設定し、そのまま1年中運転しているケースが少なくない。季節に応じてこまめに温度設定を変えれば冷凍機の効率が改善し、省エネになる。

・必要なエリアだけ冷やす

実装工程の領域とそれ以外とを簡易なビニールシートで区切り、それぞれの温度を25℃と28℃で管理するように改善した。従来は、工場全体の温度を25℃にしていたため、空調に余計なエネルギーを使っていた。

・蛍光灯の高さを下げる

作業者の手元と照明との距離が近くなったため明るさが増し、この結果、80ワットの蛍光灯を15本間引くことができた。

・電源の切り忘れ防ぐ管理札

掲示板の札の色が、設備の電源が入っているときは「青色」に、電源を切ってあるときは「赤色」になるので、今、どの設備が動いているかが一目瞭然。監督者が終業時に掲示板を見て、つけ放しや開け放しがないかを確認する。

・圧縮空気の配管を改修

東洋電子工業(東京都国分寺市)は、吹き出し口の圧力がコンプレッサー(圧縮機)で圧縮した時点と比べて3割程度低下していることを発見。分岐が少なくなるように配管の経路を変更し、太さを3倍にして損失を減らした。

・ライン停止時の蒸気圧を低減

いったん温まった洗浄液は急激に冷めることはなく、一定時間なら蒸気の圧力を下げても問題ない。従来は、ラインが稼働しているかどうかにかかわらず同じ圧力で蒸気を供給し続けていた。

いろいろ節電のためにできることって、あるのですね。特にオフィスや工場なら、なおさら工夫できることがあるのでしょう。

詳しく知りたい方は、ぜひコチラからどうぞ。