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この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

東京都のPR事業「tokyo reporter 島旅 & 山旅」のレポーターとして神津島を旅してきました。今回の行程では調布飛行場から飛行機を利用しました。時間にしてわずか30分強で、東京の離島へひとっ飛びです。

神津島は人口約1,900人、東京から約180kmのところにある活火山の火山島です。標高571.8mの天上山は新日本の百名山・花の百名山に選ばれています。島の周囲には砂浜も多く夏には海水浴も楽しむことができますし、海岸線には温泉もあります。実際に訪れて、非常に海と山のアクティビティのバランスが良い島だと感じました。

神津島の由来ですが、その昔、事代主命という神様が、伊豆の島々を作る為に、神々を集めて相談をする拠点としたのが神津島と言われ「神集島」と書いたそうです。神々が集いし島、神津島。

神津島へのアクセス

神津島へのアクセスには船と飛行機の2つの方法があります。

神津島へ船で

船の場合は竹芝桟橋ターミナルから大型客船または高速ジェット船となります。大型客船なら12時間、高速ジェット船なら3時間45分です(ただし高速ジェット船は時期によって運航されないようなので注意)。静岡県下田港からの大型客船も出ています。

ネタフルでは船旅に関して【大型船】新島&式根島の行き方・帰り方(2等船室と特2等船室)【高速船】という記事を書いていますので参考にしてください。新島、式根島の次が神津島です。

神津島へ飛行機で

今回の神津島への旅では飛行機を利用しました。

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使用する空港は調布飛行場です。調布駅からバスも出ていますが(約15分)、行きはタクシーを使用すると安全だと思います(1,200円くらい)。

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フライト時刻の30分より前に着いていれば大丈夫です。

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1日3便が飛んでいるそうですが、ぼくが搭乗したのは往路が8時45分発、9時30分着、復路が15時40分発、16時25分着という便です。

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フライト時間は45分となっていますが、空港内での滑走路の移動もあるので、実際に飛んでいる時間は30分くらいでした。運賃は13,900円です。

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搭乗手続きの際には体重を自己申告します。左右に一人ずつの小さな飛行機なので、左右のバランスを取るために、体重によって座席指定が行われるからです。

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右側の座席なら富士山が、左側の座席なら東京湾と道中の島々がよく見えます。この日はとても風が強く、揺れを覚悟したのですが、それほどではありませんでした。

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時速350kmは速く、大型客船なら12時間かかるところを、1時間とかからずに神津島へ渡ることができました。風が強く海が荒れていると、高速ジェット船は神津島まではやってくることができないそうです。冬の神津島への移動は、飛行機が確実のようです。

なお、荷物の重量によって超過料金が加算されます。詳しくはコチラでご確認ください(神津島は5kgまで無料、それ以上は1kgあたり300円)。

>>新中央航空株式会社

神津島の宿泊は「旅館 徳左(とくざ)」

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神津島の宿泊でお世話になったのは「旅館 徳左(とくざ)」です。空港までクルマで迎えに来てくださいました。

基本的にはどこの離島でも、空港や港の送迎はしてくれます。ただ、神津島では村営のバスがあるそうで、本数は少ないようですが、タイミングが合えば帰りの空港行きはそれが利用できます(時刻表などはコチラから)。

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建物は2階建て、今回は2階の畳の部屋です。丁寧な掃除の行き届いた清潔感のある部屋です。テレビ、エアコンは完備。トイレと浴室は共同。テーブルにはお茶とお菓子がセットされていました。

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浴衣、タオル、歯ブラシセットもありました。離島の宿の場合、こうしたアメニティがない時もあります。

「旅館 徳左」から徒歩数分のところにはいくつか商店があります。

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スーパー「SEKISHO」では、おにぎりなどが販売されています。朝ごはんを食べそびれていたので、こちらで島のおにぎりを購入。400円だったかな。

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宿に戻って食べました。

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島のパン屋さん「藤屋ベーカリー」もあります。明日葉とチーズのパンがあったので、ランチ用に購入してみました。

海や山に遊びに行く時は、こうした商店でおにぎりやパン、そして飲み物を購入してから行くと良いですね!

神津島の携帯電話環境 〜「旅館 徳左」はフリーWiFiあり

神津島ではほとんどの場所でNTTドコモの電波が入ることを確認しました(天上山の山頂を除く)。場所によっては4Gも入りました。

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電波状況は悪くはないと思いますが「旅館 徳左」ではフリーWiFiを使用することができることも確認しています。これは安心です。

「旅館 徳左」の食事

島旅の魅力は新鮮な地魚です!

個人的には素泊まりにして外に食べに行くのも好きですし、豪華な宿の夕食を頂くのも好きです。特に「旅館 徳左」は宿泊費から考えても、かなり豪華でボリュームのある夕食でした。しかも、夕食は部屋で食べることができるので、ゆっくりと食事できました。

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丸ごと一匹は閑散期のお楽しみよ的な感じではあったのですが、見事な金目鯛の煮付けがまるまる一匹。これは食べごたえがありましたねぇ。隅々まで食べました。煮汁も美味しい。ご飯にかけちゃえば良かった!(後悔)

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地魚の刺身に赤イカの塩辛。どちらも神津島でとれたものです。

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明日葉の天ぷらも最高に旨い。

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煮魚、刺身に焼魚まで。これも神津島の地魚です。

魚好きには天国のような夕飯です。

そして朝食。

朝食は広間で頂きます。

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朝ごはんにはアジの開きの干物。日本の朝ごはんですねぇ。

>>神津島旅館徳左

天上山の登山

神津島に到着した日の午後にチャレンジしたのは、天上山の登山です。天上山は標高571.8mの火山です。838年に噴火し、最終的に溶岩ドームを形成しました。

「幼稚園の卒業遠足でも登りますよ」という話を車中で聞きながら、登山口まで送って貰いました。繁忙期だとクルマでの送迎は難しく、宿から歩いていくそうです。登山口までクルマで10分弱はあったので、徒歩で行く場合はそれなりの心構えと準備をしてから行くと良いでしょう。

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登山口は2つ。黒島口と白島口があります。一般的にはどちらかから登り、反対側から下りることが多いようです。今回は黒島口から登り、白島口から下山しました。タップリと4時間強はかかりました。

白島口は6合目までクルマでアクセスすることができるので(ただし村落から距離がある)、時間を節約したい人はレンタカーまたはタクシーでそこまで行ってから登るのが良いでしょう。黒島口から山頂まで約1時間でしたが、恐らく30分ほどで登りきることができます。ただし、レンタカーの場合はまた白島口に戻らないといけませんが。

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天上山の登山口です。木製の杖が借りられるので、持っていくのがオススメです。返却は白島口の6合目または1合目で可能です。

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天上山の黒島口からの景色です。

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山頂を見上げたところ。あそこまで1時間で行けるのかと思いましたが、山道は整備されているので、思ったより早く進めます。

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登山口にはトイレがあります。

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山頂は不動池にのみトイレがあります。なお、けっこう藪を歩くので、半袖シャツ半ズボンではなく、長袖シャツ長ズボンでないとケガをすると思います。

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登山者は1日に1組いるかどうかといった感じです。入山届を書いて、レッツ登山!

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けっこう木が生い茂っています。独特の気候風土の影響による固有種であるコウヅシマヤマツツジなどを見ることができます。

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最初の頃は背丈ほどある森の中を歩いていきます。

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すぐに1合目があります。

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すぐに2合目。

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3合目には木製のベンチがありました。ところどころ、このようにベンチで休憩できるようになっています。

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このあたりから森林限界をこえ、見晴らしがよくなってきます。

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4合目。

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自分が歩いてきたところも見晴らしがよくなるのですが、その分、風をさえぎるものがなくなり、冷たく強い風に身体をさらすことになります。

この日は風の強い日だったので、気をつけながら、ゆっくりと休憩をしながら登っていきました。

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5合目。

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5合目からの景色です。神津島の村落を一望できます。

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6合目。

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7合目。

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天上山の伝説「鬼達の力くらべ」という看板があったのですが、このように書かれているそうです。

前方約五十メートル程先の斜面に三段に重ねた大石が見える。 稲妻がはしると天から力自慢の鬼達が降ってきて 力くらべして積み重ねて遊んだ跡だと、言い伝えられている。 この山の他の場所には自然現象でもあの様に人工的に積んだ大石は見当たらない。 またいつの日か鬼たちが降りてきて、あの石の上に、更に大きな石が載っている事があるかもしれません。

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8合目。

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8合目からの景色です。高くなってきました。

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山頂まで、あと一息です。

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周りには岩肌も見えてきます。

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9合目。あと少し!

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道が分かりにくい場所には、黄色い矢印が描かれています。これは山頂では非常に役立ったので、覚えておきましょう。

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10合目に到着しました!

ゆっくり登って、この時点で1時間弱くらいでした。

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この時はよく分かっていなかったのですが、実は山頂がとても広く、行程の半分くらいは山頂のトレッキングだったのではないかと思います。でも、せっかくなので、できるだけ山頂を歩き回りましょう。

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山頂には、また背丈ほどの森があります。木のトンネルをずんずん進んでいくと‥‥

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池がありました。千代池です。火口跡に雨水が貯まった池が点在していますが、千代池は一番大きいものです。

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神津島は山頂に降った雨が逃げ場を失い全て大地に染み込むことで、水が豊かな島となっているのだそうです。

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山を登ってお腹が空いたので、ベンチで藤屋ベーカリーのメンチカツバーガーを食べました。

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さあ、また森の中を歩いていきます!

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歩いてきたところを振り返るとこうです。どこを歩いたのか分かりません。

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5分ほど歩くと、少し景色が変わってきました。

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足元が砂っぽくなってきます。

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裏砂漠、200m。

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徐々に草木が低木になってきたな、と思ったら‥‥。

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砂漠がありました! これが「裏砂漠」と呼ばれる場所です。

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まさか天上山の山頂に砂漠があったなんて。荒涼とした景色が広がります。東京砂漠‥‥なんていう言葉を思い出したりします。強烈な風雨により、この砂漠の景観が生まれました。

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真っ青な空と、白い大地のコントラストが見事です。

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砂漠地帯を抜けると、看板が見えてきます。

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裏砂漠展望地へ。

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裏砂漠展望地は、非常に崩れやすい崖なので近づかないでくださいという注意書きとともに、美しい景観が広がります。ええ、近づきませんとも。前方に見えるのは三宅島、御蔵島です。

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美しいけど怖い。

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裏砂漠展望地を後にして、次の場所に向かいます。足元は白い砂です。

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櫛ヶ峰の向こうに伊豆諸島の島々と房総半島を眺めることができる、新東京百景です。櫛ヶ峰は白い山のところで、確かに細い線で櫛のように見えます。式根島、新島‥‥本当にすぐ近くなんだな、ということが分かります。

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少し先に進むと「君の名は。」の聖地のような不動池があります。この日は水が枯れてしまっていましたが、雨の後には池になっているそうです。

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天上山は昔から島民により霊山として信仰されている山です。

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不動池の中央の祠には、クラカラ剣と石の竜王が祀られています。島の言い伝えには「むやみに祠に近づき中を見るべからず」とあるそうです。

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不動池の脇には、山頂唯一のトイレがあります。

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足踏み式のバイオトイレです。初めて見ました。

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トイレを使用した後、横にある自転車のペタルを回転し、微生物の働きで糞尿を分解するというものです。この仕組があるから、山頂にトイレを設置することができるようになったのですね。

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天空の丘と呼ばれる場所からは、360度の大展望で、遠く伊豆半島、その先にある富士山まで見渡すことができました。

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ここは表砂漠です。下山する時間を考えると、ここを降りて表砂漠を往復するのは得策でないと思い、上から見るだけにしました。

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最高地点の文字が見えたので、こちらは登ってみます。

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風が強いので、とにかく気をつけて。

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天上山の山頂に到着しました! 遠くに富士山も見えます!

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この奥の方から歩いてきました。かなり歩きましたね。

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村落の方向です。

風が強く時間もなかったので、ゆっくりとはせずにすぐに下山を開始しました。

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治山工事跡です。このあたりは白島と呼ばれる白い山で、山肌が荒く、風雨による土砂崩壊が激しく、かつては村落に土石流災害をもたらしたそうです。

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そのため大正15年から治山工事が進められ、石垣が築かれました。全て人力だったそうで、どんなに大変だったことでしょう。

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不入が沢は、天上山の中でも大きな噴火口跡の1つです。伊豆七島の神々が、それぞれの島に水を分けるための会議を開いたという水配り神話の舞台となっている場所でもあります。神聖な場所のため「この沢に人入るべからず」という言い伝えが残されています。

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そして、いよいよ白島口に向けて下山を開始します。

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山道はとてもキレイに整備されています。

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疲れた脚には、この登山道が快適です。

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15分ほど下れば、すぐに白島登山口に到着です。

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ここが6合目で、ここまでクルマで来ることができますから、とにかくサクッと登りたい人はここから登山するのが良いでしょう。

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ここで杖を返却することもできますし、1合目までお供にしてもOKです。

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藤屋ベーカリーで購入した、明日葉チーズパンでお腹を満たして再び出発します。ここから村落までは2.5kmくらいと思われます。

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最初は良い道だったので楽勝と思っていたら。

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ちょっと険しくなってきました。山道の状況を考えると、黒島口から登り、白島口から下山するというのがオススメだと思いました。

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下山完了です!

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日が落ちる前に無事に下山することができました。

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少し前まで、あのてっぺんにはいたとは思えませんでした。

子供の脚でも登れますので、登山初心者でも問題ないと思いますが、長袖シャツや長ズボン、さらには食料や飲料水などはきちんと用意して登った方が良いと思います。山頂は広いので、あまりのんびりしすぎずに、計画を立てて見て回るようにすると良いでしょう。

>>ウォーキング | 観光・イベント | 神津島村役場オフィシャルサイト

神津島で登山

離島旅というと、マリンアクティビティを思い浮かべる人が多いと思いますが、神津島は登山も楽しめる、海と山のアクティビティのバランスが良い島だと感じました。登山経験者でも、離島の山というのは一度は経験してみたいものなのではないでしょうか。360度を海に囲まれた、絶景を見ることができますよ。