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鹿児島市主催プレスツアーの一行は「ソラシド エア」で鹿児島空港に到着し、すぐに用意されていた観光バスに乗り込み、桜島に向かいました。途中、桜島ミュージアムというNPO法人の大村さんから、桜島について、特に現在の噴火活動などについて話を伺いました。

桜島ミュージアムは、観光案内や地域づくり、桜島ビジターセンターの管理運営、ガイドなどを行なうNPO法人です。大村さん自身は横須賀市から桜島にIターンしており、日本中を旅して縁あって鹿児島県に移住したということです。

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以下、バスの中で伺った話をまとめます。

・桜島では噴火は日常

・桜島は日常的に噴火が見られる特殊な地域

・毎日噴火を繰り返している世界でも珍しい活火山

・災害にならずに手軽に噴火が見られる場所

・この日も9時30分に爆発的噴火をしている

・前日の9時から今日の9時まで爆発的噴火をしている

そもそも、噴火の定義については以下のようになっています。

・噴火とは火山から固形物が噴出する現象

・爆発的噴火(地元の人は爆発と呼ぶ)

 ・煙が上がるときに爆発的な現象が起こる

 ・火山性の地震(人間は感じない)

 ・空振、空気の衝撃波が走る(窓が揺れたりする)

 ・噴石

これらが揃うと爆発的噴火と呼ぶそうで、2015年も既に96回発生しているそうです。つまり1日に2回は爆発的噴火をしているということですね。

・ただの噴火

  ・地震、空振、噴石がなくても噴火していることがある

  ・噴煙量、1000メートル以上の煙があがると噴火と数える

爆発的噴火と噴火で今年172回を計測しているそうです。

・桜島は噴火口から2キロは立ち入り禁止

・1955年以来、入山規制がかかっている

・噴火では300度の噴石が時速200〜300キロで飛んでくるが2キロ以内に落ちる(麓に落ちてくることはない)

・桜島は安全の基準が明確にされている珍しい火山でもある

・実は御嶽山レベルの噴火は毎日起きている

年初に桜島が山体膨張していることがニュースとなり、それで心配している人もいるかもしれませんし、旅行の取りやめを検討している人もいるかもしれませんが、あくまでも「桜島の変わらぬ日常のひとつ」だそうです。

山体膨張についても、説明がありました。

・小規模な噴火でも膨張している

・爆発すると圧力が戻って収縮する

・山体膨張は珍しいことではない

今の膨らみは日常範囲今の膨らみはいつもよりちょっと大きい程度

なぜ山体膨張がニュースになったのか、ということに関しては、もちろん「いつもより大きく膨らんでいるから」なのですが、それでも溶岩が流れる大正噴火のような大規模な噴火は起きずに、地元で「ドカバイ」と呼ばれる、いつもより火山灰が多く降るくらいとみられているとのひとでした。

ただ「本当に安全なの?」という人もいると思います。64mmより大きいと火山弾と呼ばれ、これは先述したように火口の周りに落ちます。暮らしも観光も2kmより外なので、火山弾が飛んでくる心配はありません。

しかし、それより小さい数センチの火山礫が、風の影響を受けます。人命に関わるほどのサイズではなそうですが、2013年に2回、クルマのフロントガラスが割れるくらいのものが飛んできたことがあるそうです。そのため、鹿児島観光の際は風向きに気をつけたほうがいいそうです。

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これは大村さんが撮影した、夜の桜島の噴火の様子です。こんな写真が日常的に撮影できるというのも、凄い場所だと思いました。

途中、垂水という地区を通ったのですが、ここでは10種類以上の水が湧いており、それぞれ味が違うのだそうです。そのため、焼酎が盛んに作られるようになったということです。道路沿いには、森伊蔵の本店がありました。裏には工場があります。

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過去には人が亡くなるような噴火も起こってはいます。それが101年前の大正大噴火です。1914年1月14日に発生した、20世紀の日本で最大の噴火です。噴煙は1万〜2万メートルに到達し、カムチャツカまで飛んだと言われています。実は、その時まで桜島は島でした。

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この写真の場所がそうなのですが、大量の溶岩が放出され、桜島は大隅半島と繋がってしまいました。水深は80メートル、溶岩流出から2週間で海峡は埋まってしまったそうです。この噴火により移住せざるを得なくなった人が出て、2万人の人口は1万人に減ったということです。

大正大噴火の人的被害は58名ですが、半分の29名は鹿児島市内で発生した地震で亡くなっています。マグニチュード7.1の地震が起きました。桜島で亡くなった人のほとんども、海に飛び込んでの溺死だったそうです。これ以前の噴火が1779年ということなので、噴火に対する知識や備えがなかったのですね。

「山体膨張」という言葉を聞くと、何も知らないとそれだけで大噴火するのではないかと心配してしまいますが、現在は観測体制がしっかりしていること、そして普段から避難訓練をして備えていることから、桜島に住む人たちはうまく噴火と共に暮らしているということがよく分かりました。

ちなみに、1914年の前の噴火は1779年なので、西郷さんは桜島が噴火しているところは見たことがないそうです。

#旅の様子は「鹿児島旅行」でまとめています。

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