2016 08 29 1418

小倉隆史監督が休養という名の事実上の解任となり、コーチからジュロヴスキー監督に昇格させたことに続き名古屋グランパスの打った手は、なんと田中マルクス闘莉王の復帰でした。2015シーズン限りで退団し、その後はどこのクラブにも所属していなかった闘莉王が、名古屋グランパスに復帰です。8月28日に闘莉王の加入記者会見が行なわれました。

昨年末、ブラジルへ帰国する際には2016年を名古屋グランパスで戦うかどうか、まだ気持ちの中で決まっていませんでした。帰国中にいろいろと考え、2016年の初めに名古屋グランパスとの契約を結びませんでした。自分自身の考えと、グランパスの変わろうという考えの間で、自分は力になれないとその時感じていました。

久米社長は「リーグ戦残り7試合、クラブ全員が全力で戦うために闘莉王選手の力が必要だと判断し、ブラジルから呼び戻させていただきました」とコメントしています。闘莉王は「よしわかった」と男気で返事したそうです。

誰もが、今のグランパスの苦しい状況を理解しているとは思いますが、苦しんでいる仲間を見ていられません。自分が何かをしたい、何かができるはずだという気持ちで今はいっぱいです。
その翌日にジュロヴスキー監督から電話がありました。ちょうど精肉店で買い物をしている時だったのですが「準備をしろ」と言われました。「急過ぎでは?」とこちらから聞き返したのですが、月曜日に電話をもらい、その時点ですでに水曜日の日本への航空券が手配されていました。

出産を控える妻は「未だに説得はできていません。今朝も叱られました」ということですが、家庭不和にならないと良いですが。

監督が交代し、チームの精神的な支柱となりうる選手が復帰し、名古屋グランパスも打てる手は打ったといった感じでしょうか。後は闘莉王のコンディションがどこまで戻るか、というところも大きいでしょう。

ブラジルでは牧場で働き「馬を使う場面でも自分で走ったり、人を使う部分でもまず自分が体を動かしたり」していたそうですが、それとサッカー選手のコンディション調整はまた別物でしょうし。9ヶ月のブランクがどう影響するのか未知数です。

そして、残留を果たした後に、闘莉王の去就がどうなるのか、ということもありますね。「グランパスを去ることになるとは、全く予想していませんでした。小倉GM兼監督と昨年最後に話をし、ブラジルへと帰国し、いろいろと考えました」と話しているので、小倉隆史監督が去ったことで障害もなさそうですが。

他チームからすると、嫌な男が戻ってきたな、と。