コミュニティサイト「@cosme」のシステムとビジネスという記事より。

@cosmeのコンテンツには、いわゆる「掲示板」もあるが、いちばんの柱となるものは会員が投稿した「クチコミ」である。2005年3月現在、会員は約50万人、国内外9,500ブランド、約90,000商品に対して、約250万件のクチコミ情報が投稿されている。会員の男女比は女性99:男性1。

女性だったら一度はアクセスしたことがあるのでは、というコスメの口コミ情報サイト「@cosme」について、成功の理由とビジネスモデルを解説した記事。男性利用者は1%ということで、ぼく自身もなんとなくは知っているつもりでいたのですが、勉強になる記事でした。

「クチコミ」は、会員の投稿を集めたもの。掲示板というよりは投稿データベース的なもので、掲示板のように「レス(返信)」をつける機能はない。そのため、「ほかのクチコミでは〜〜と書かれていますけど……」というような相互言及はあるが、レスの応酬から起こる、いわゆる「荒れ」は発生しない。

なるほど。レスポンスが容易に付けられないと、荒れないのですね。

クチコミをたくさん投稿しているほど「ぴったりサーチ」の精度が上がっていくため、これがクチコミを投稿する意義にもなる。クチコミ情報の蓄積は、ブログでいえば記事のアーカイブそのものだ。それがユーザーの個性をくっきりと浮かび上がらせ、同時に、ユーザーの@cosmeへのロイヤリティを高める。

「ぴったりサーチ」は、自分と似たような評価をしている人が評価しているコスメを見つけられる機能だそうです。つまり、書けば書く程、自分のパーソナリティーが明確になり、新しいコスメを探す際に有効に機能するんだそうです。

ビジネスモデルに関しては、次のように説明されています。

@cosmeでは、投稿したユーザーの肌質や年齢といった情報の付随したクチコミ情報を集めることで、ユーザーごとの条件に対応した、ギャップの少ない情報を提供できる。クチコミ情報の用途は、それだけに留まらない。マーケティングデータとしてコスメ企業に提供するほか、データをもとに作成したムック本「本当によかったコスメ」を発行、データをもとに小売店の売り場作りを提案など、ネット外のさまざまな場でも活用されている。

なるほどね。「ユーザーごとの条件に対応した、ギャップの少ない情報を提供できる」というのは、個人情報を最初に登録しておく口コミサイトの大きな利点でしょう。「これは30代向け」と知っているのといないのでは、大きな違いがあります。

また、会員のデータベースも大きな武器だ。「当社は、コスメ業界に特化したユーザーデータベースを持っています。例えば、A社でA社の製品に対するリサーチを行うことはできても、ライバルのB社、C社の製品に対する本音のデータを集めるということは、容易ではありません。しかし@cosmeの中立な立場からリサーチを行うことで、このようなことも可能になります(松島氏)」。

これはメーカーは喉から手が出る程欲しい情報ですね。

そして、

企業自身の立場からは伝えきれない情報を(タイアップ形式で)載せることもできる。さまざまなセグメントの揃った@cosme会員によるクチコミは、マス広告に代わるあらたなPR媒体となりうる。一部の年齢層をターゲットにした製品、肌質別の人のための製品をPRするために、@cosmeの会員から該当ターゲットの人たちにモニターになってもらい、意見を聞く方法も考えられる。

当然、こうしたタイアップ記事も効果は高いのでしょうね。

さらに、コスメ関連企業20社がブースを出展した「アットコスメエキスポ」というリアルイベントも開催され、7,000人を超える参加者を集めているそうです。参加することが楽しい、意義があると思えるコミュニティを構築するノウハウが、@cosmeの肝ですね。

クチコミランキング2004年版 本当によかったコスメ577

クチコミランキング2004年版 本当によかったコスメ577