タダの「ほぼ日」が儲かる秘密、糸井重里氏インタビューという記事がありました。

このサイトからは、ネット発信の出版、物販、さらには新しい広報活動のスタイルが見える。ほぼ個人が作り上げた100万人が集う場所には、それだけのパワーが生まれ得る。ここで糸井氏がやっていることはネット時代にビジネスをしていくときの、典型例のひとつなのかもしれません。

「ほぼ日刊イトイ新聞」は1998年に創刊され、現在は100万ヒット/日を叩き出しているそうです。100万PVではなく100万ヒットなのがちょっと微妙ではありますが、きっと数万PVはあるんでしょうね。おっと、でも「100万人が、トクな情報や最新のニュースなどは別に見あたらない、つまり見に行く「必然性」は別にない、このサイトを訪れているのです」とも書かれていますね。そうなると100万ユニークユーザになるので、ちょっとこの記事からだと「100万」が何を指すのか分かりにくいところがありますね。「とにかくたくさん」という理解で良いのかもしれませんが。

中身は著名、有名人からまったくの無名までの書き手を数十人揃え、ギャラは無料、購読も無料。

購読無料は普通として、ギャラが無料で仕組みが回っていくというのは、「プロモーション効果に気付いている人々が動き出している」からなんでしょうか。それとも「ほぼ日」に執筆することが一つのステイタスにもなっている?

希代のプランナーが無料で作り上げてきた「ほぼ日」が目指してきたところに、ネットの能力と、そしてネットを楽しむ人の数が、今ようやく追いついてきたようにも思えます。

当初からどの程度考えて「ほぼ日」が作られてきたのかは分かりませんが、どちらかと言えば「Craigslist」のように淡々と更新されてきた結果、なのではないかとも思えますね。

「自分の「芸」をお見せして、その対価、価値としてお代を頂く、と。それをタダなんてね。イヤだよ」と、糸井氏は当初、無料で自身のコンテンツを見せることに抵抗があったそうです。しかし「ほぼ日」を始めることで、マクルーハンが「メディアのそのものがメッセージだ」と言っていたほんとうの意味が理解するに至ったそうです。「メディア=メッセージ、というのは、つまりはメディア=ブランド、という話です」

「誰それが言っているから」「どこそこで売っているから」それを信じる、信じない、ってこと。メディアそのものがブランドであり、メディアそのものがメッセージである。それにリアルに気づいた。

その延長線上に「ほぼ日手帳」であったり、書籍があったりするということなんですね。ちなみに「ほぼ日手帳」は7万部を売るまでに成長しているそうです。確かに年末になると、いくつものブログで「ほぼ日手帳」の話題を見かけるようになりましたね。「ほぼ日」はブログの普及と相まって、さらに加速していく感じがしますね。

基本的にはブログも「ほぼ日」と同じ、淡々と更新する仕組みとしては非常に適している訳ですが、あとはそこにどのようなエッセンスを加えていくかが大きなポイントになるということなんでしょうね。そのエッセンスは、ほんの少しでいいと思うんです。その少しのエッセンスが、後の大きな違いを生むのではないでしょうか。編集力とでも言えるでしょうか。